2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23592560
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
佐藤 美保 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (50252242)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
彦谷 明子 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (80464113)
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Keywords | 斜視 / 再手術 / 術中調整法 / 間欠性外斜視 / 調整力 / 屈折 |
Research Abstract |
1)内斜視術後外斜視にたいして、再手術後2年以上経過した症例を蓄積して検討した。その結果、過去に手術をうけた内直筋の付着状況によって、術前に特徴があることがわかった。特に女性ではSlipped muscleの症例が多く、正常な付着部にも関わらず外斜視になるものに不同視が多いことが明らかになった。いずれの状態であっても、再手術後は安定した経過をたどっていることが明らかになった。 2)甲状腺眼症に対する斜視手術で術中調整法を行い術後2年以上経過した症例について、調整糸法で筋を移動した群と、そうでない群を比較した。その結果、調整法で移動したものと移動しなかった症例の間で斜視角の変動に差が見られなかった。そこで、術中調整法の安定性が示された。 3)間欠性外斜視にたいして、斜視手術前後での両眼開放屈折検査を行った。その結果、術前には片眼ずつ測定したときに比べて、両眼同時に測定したときの方が近視よりの屈折異常をしめしたものが、術後には、片眼ずつでも両眼同時でも屈折値に差がないことが明らかになった。さらに、プリズムを水平および上下においたうえで立体視図形を見せながら、両眼開放での屈折検査を行った。水平にプリズムをおいたときには、プリズム度数を増加させるに従って近視化がすすんだものの、上下にプリズムをおいたときには一定の傾 向をしめさなかった。このことから、斜視患者が立体図形を認識することが眼精疲労につながることが明らかとなった。 4) 上下斜視に影響を与える因子に関する研究を行った。水平斜視だけと思われる症例でも、首を左右に傾けると上下斜視がしばしば出現する。高齢の水平斜視患者の多くが、上下斜視を合併する原因の解明の鍵となると思われた。
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Research Products
(7 results)