2013 Fiscal Year Annual Research Report
新たな視点からの緑内障発症遺伝要因の追究:ゲノムコピー数多型(CNV)の解析
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23592562
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
蓑島 伸生 浜松医科大学, メディカルフォトニクス研究センター, 教授 (90181966)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大石 健太郎 浜松医科大学, メディカルフォトニクス研究センター, 助教 (80345826)
大坪 正史 浜松医科大学, メディカルフォトニクス研究センター, 助教 (10327653)
イスメール サンシーム 浜松医科大学, 医学部, 特任研究員 (60569846)
堀田 喜裕 浜松医科大学, 医学部, 教授 (90173608)
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Keywords | 開放隅角緑内障 / コピー数多型 / CNV / ゲノムワイド解析 / マイクロアレイ / 欠失 / 重複 / 正常眼圧緑内障 |
Research Abstract |
日本人の原発性開放隅角緑内障(POAG)発症におけるコピー数多型(CNV)の関与を調べるために、34家系、44名(POAG 37例、正常眼圧緑内障1例、高眼圧症2例、非発症者4例)のDNA検体について、ゲノムワイドヒトSNP Nsp/Sty 6.0アレイ(Affymetrix社)を用いて解析を行った。正常対照として、それら34家系とは無関係の158名の検体も用いた。得られたデーターを同社の標準ソフトウェアでデーター品質チェックするとともに、ペンシルバニア大学のPennCNVも用いて解析した。37例のPOAGから合計1195種類のCNVが検出され、うち595については、遺伝子に影響(エクソンの欠失あるいは重複)のあることが判明した。CNVの平均サイズは169.4kbであった。POAG患者と正常対照で、検出したCNVの総数、1例あたりの平均CNV数、欠失CNV数、重複CNV数、CNVサイズに有意な差はなかった。しかし、POAG患者に特異的な極稀(データベース中に0.1%以下の存在率)、または新規のCNVで、遺伝子に影響のあるものが8種類見つかった。それらのうち、欠失については、6本の染色体に分散しており、最小のものは2番染色体上11.9kbの欠失(1遺伝子に影響)、最大のものは7番染色体上512.7kbの欠失(2遺伝子)であった。重複については、2本の染色体に位置しており、うち一つは2番染色体上の250kb領域の4遺伝子に影響していた。なお、昨年度得た知見のうち、患者検体で認めたCNVは非発症対象者でも検出され、発症との関係は明かでないことがわかった。現在、上記8種類の極稀または新規のCNV中の遺伝子と緑内障発症の関連を詳細に検討している。
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