2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23592578
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
直井 信久 宮崎大学, 医学部, 教授 (50211412)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中馬 秀樹 宮崎大学, 医学部, 准教授 (20244204)
小澤 摩記 宮崎大学, 医学部, 助教 (00433061)
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Keywords | 網膜 / 循環障害 / 虚血性視神経症 / 抗VEGF抗体 / ステロイド / クリスタリン網膜症 / 網膜変性 / 未熟児網膜症 |
Research Abstract |
網膜の疾病のうち、循環障害は症例も多く重要である。また最近は抗VEGF抗体が認可され、循環障害などの眼疾患に応用されている。われわれはウサギの後毛様動脈のin-vitro標本を用いて抗VEGF抗体であるbevacizumabおよびメチルプレドニゾロンの血管への作用を測定した。その結果、bevacizumabは動脈を弛緩させなかったが、メチルプレドニゾロンは弛緩作用があった。その結果、メチルプレドニゾロンはNO非依存性の血管拡張作用があることが示され、循環障害の治療に用いられる可能性を示した。 人口の老齢化とともに、非動脈炎性虚血性視神経症が増加している。われわれはラットにおける虚血性視神経症モデルを用いてメチルプレドニゾロン投与と経角膜電気刺激の効果を検証した。メチルプレドニゾロンは有意に急性の乳頭浮腫を減少させたが、網膜内層厚の保存、STRの保持、網膜神経節細胞数の保持には効果がなかった。経角膜電気刺激は網膜神経節細胞数の保持やSTRの保持に効果があることが判明した。 さらに同じモデルを用いて、L-アルギニンを静脈内投与したところ、急性期の乳頭浮腫を減少させ、網膜内層の保持、STR電位の保持、網膜神経節細胞数の減少抑制に効果があることが判明した。 またクリスタリン網膜症の一家系においてCYP4V2遺伝子変異を発見し報告した。 さらに未熟児網膜症の光凝固およびbevacizumab治療後の屈折値、角膜曲率半径、眼軸長を比較研究し両者で有意の差がみられることを見いだした。
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Research Products
(25 results)