2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23592598
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
三村 治 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (60157584)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 裕人 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (10434945)
木村 亜紀子 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (10368524)
田片 将士 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (60617984)
木村 直樹 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (00368523)
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Keywords | 甲状腺眼症 |
Research Abstract |
平成23年から25年度にかけて、組織サンプルのRayBio Human Inflammation Antibody Array を用いた解析により、甲状腺眼症外眼筋組織においてMIP-1β、STNFRI、IL-6等、マクロファージ関連炎症因子の活性上昇、IL-16の活性低下を認めた。同じ甲状腺眼症患者からの眼窩周囲脂肪組織では、解析結果が異なり、マクロファージ関連炎症因子の中でも特にMIP-1δやM-CSFなどの活性上昇を発見した。甲状腺眼症では甲状腺自己抗体による外眼筋・眼窩内脂肪組織の炎症性肥厚・細胞増殖が主であると考えらてきたが、その炎症誘導の機序が各組織間で隣接しているにも関わらず異なっている可能性があることが示唆され興味深い。 これらの組織サンプルからの解析結果を踏まえて、平成26年度より「甲状腺眼症に対するインフリキシマブ(レミケード)投与による治療効果の検討」を、兵庫医科大学の倫理委員会規程に基づき(兵庫医科大学 倫理委員会 第1501号)臨床研究を開始した。具体的にはステロイドパルス療法でコントロール不良な難治性甲状腺眼症患者に対し、インフリキシマブの投与を計画的に行うものである。H26.5.16現在、2名の患者がエントリーし、本臨床研究は継続中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ようやく、インフリキシマブの甲状腺眼症への試験的投与まで実施することができたが、いまだにエントリー数は2名であり、さらなるサンプル数増加が統計学的検討には必要である。しかし、その有効性はこの2例に関しては認められている。
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Strategy for Future Research Activity |
先に述べたように、本臨床研究に参加できる患者サンプル数を増やす。本年度末にはまず神経眼科学会等で現時点での結果報告を行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
現在TNF抗体製剤であるレミケードを用いた臨床研究を行っている。昨年度末時点でエントリーできた患者数は1名であり、今後も継続してエントリー数を増やし結果を検討する予定である。本状況により、エントリー予定者用の薬剤代が未使用となっている予算の一部である。 今後の臨床試験に使用する薬剤の購入代金となる。
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