2011 Fiscal Year Research-status Report
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23592609
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
西内 貴史 高知大学, 教育研究部医療学系, 助教 (90423475)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福島 敦樹 高知大学, 教育研究部医療学系, 教授 (40281737)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | アレルギー・ぜんそく / 遺伝子 / 免疫学 |
Research Abstract |
BALB/cマウスをブタクサとアラムで全身感作し,10日後ブタクサを点眼することによりアレルギー性結膜炎を誘導した.ブタクサ点眼24時間後,アレルギー性結膜炎を誘導したマウスから結膜を採取し,RNAを抽出した(n=3).全身感作したマウスから,ブタクサを点眼する直前に採取した結膜から抽出したRNAを対照とした(n=3).microarray法により、miRNAの発現を比較した.その結果,結膜炎誘導によりmiRNAの発現倍率が1/2倍未満となった遺伝子は44個,発現倍率が2倍以上となったmiRNAが74個同定された.さらに,統合評価を行い,miRNA 発現変化にともない,発現の変動が予測される遺伝子を検索した.その結果,miRNAが増加し遺伝子発現を抑制したと考えられる遺伝子群(Lrp2 binding protein, mediator of RNA polymerase II transcription, subunit 12 homolog (yeast)-like, immunoglobulin superfamily, member 1, potassium voltage gated channel, Shaw-related subfamily, member 3, zinc finger, CCHC domain containing 16など)と,miRNAが減少し遺伝子発現が増加したと考えられる遺伝子群(lactoperoxidase, aryl hydrocarbon receptor nuclear translocator 2, DnaJ (Hsp40) homolog, subfamily C, member 27, olfactory receptor 54, sarcoglycan zetaなど)を同定した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
マウスアレルギー性結膜炎の誘導により変動するmiRNAの同定と関連する遺伝子発現の推移まで確認できた.当初は定量的RT-PCR法を用い発現の推移を確認する,さらにはin situ hybridization法によりmiRNA発現が結膜のどの部分にみられるかを確かめることを目標としていた.しかし,網膜の場合と異なり,結膜炎を誘導した結膜から抽出されるmiRNAには個体間で差が大きく,安定した結果を得るために時間を要した.
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Strategy for Future Research Activity |
数多く得られた遺伝子情報から,結膜炎発症に関係する可能性が高い遺伝子を選択する.次に,発現レベルの確認には定量的RT-PCR法を用いる.最後に,in situ hybridization法によりmiRNA発現が結膜のどの部分にみられるかを確認する.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
定量的RT-PCR法を行うためのプライマーや試薬に大半を用いる.in situ hybridization法で用いるプローブにも用いる.残りはマウスやその他試薬に用いる.「平成23年度の計画に基づく経費執行について、4月に支払いすべき経費が残っているため、次年度使用額が存在するように見えるが、実際には、全額を執行予定である。そのため、次年度の研究は、当初の計画通り進める予定である。」
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