2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23592609
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
西内 貴史 高知大学, 教育研究部医療学系, 助教 (90423475)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福島 敦樹 高知大学, 教育研究部医療学系, 福島敦樹 (40281737)
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Keywords | アレルギー・ぜんそく / 遺伝子 / 免疫学 |
Research Abstract |
昨年度はこれまでにマイクロアレイで確認されたmiRNAの発現について、定量的RT-PCR法を用いて再度評価を行ったが発現の有意な増加あるいは減少は認められなかった。以前我々の研究室では、ぶどう膜炎発症マウスの眼球組織から採取したサンプルを用いてマイクロアレイを行い、増減したmiRNAを定量的RT-PCR法にて確認をする研究を行っている(Ishida W, et al. Invest Ophthalmol Vis Sci, 1;52:611-617, 2011)。この時のサンプル採取法は、ぶどう膜炎を発症したマウスの眼球組織から角膜および水晶体を取り除き、ぶどう膜炎による影響を最も受けやすい網膜周辺組織(網膜、ぶどう膜および強膜)のみを採取したサンプルを用いて解析を行った。その結果、マイクロアレイと定量的RT-PCR法で確認出来たmiRNAの増減はほぼ一致した。 網膜周辺組織ではマイクロアレイと定量的RT-PCRによる結果がほぼ一致するにもかかわらず、なぜアレルギー性結膜炎を発症したマウスの結膜の解析結果が再現できないのかについては、サンプルの採取する部位によるものと考えられる。眼球のような独立した組織であれば、炎症の見られる網膜周辺組織のみを採取することが可能であるが、アレルギー性結膜炎を発症したマウスの結膜では、組織の境界が不明確なことから結膜固有層のみを採取することは実体顕微鏡下でも困難である。このことが、個体間のmiRNA発現値のばらつきに影響していることが考えられる。 改善策としては、個体間でできるだけ同じ条件で同じ範囲を採取することや、サンプル数を増やすことで安定した結果を得ることができると考えられる。 今後は、サンプル採取の改善を行い、miRNAが調節すると考えられる遺伝子発現の特定やmiRNAの局所での発現をin situ hybridization法を用いて評価する。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Behavior of bone marrow-derived cells following in vivo transplantation: differentiation into stromal cells with roles in organ maintenance.2013
Author(s)
Taguchi O, Tsujimura K, Kontani K, Harada Y, Nomura S, Ikeda H, Morita A, Sugiura H, Hayashi N, Yatabe Y, Seto M, Tatematsu M, Takahashi T, Fukushima A.
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Journal Title
Am J Pathol
Volume: 182(4)
Pages: 1255-1262
DOI
Peer Reviewed
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