2013 Fiscal Year Annual Research Report
マクロファージを標的とした新しい眼炎症疾患に対する治療
Project/Area Number |
23592613
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
丸山 和一 東北大学, 大学病院, 講師 (10433244)
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Keywords | マクロファージ / リンパ管 / アポトーシス / 炎症 |
Research Abstract |
マクロファージは加齢黄斑変性・ぶどう膜炎など眼炎症の遷延化さらには角膜移植後の拒絶反応など広範囲の疾患動態を左右する血管・リンパ管新生に関与する。本申請者はマクロファージが組織障害時にリンパ管内皮形成に深く関与することを発見し、マクロファージの機能を可塑的に変化させることでリンパ管新生を抑制することに成功した。マクロファージを標的とする医学的介入による実際的なリンパ管新生抑制技術の開発に最終年度も取組み、我々はリンパ管内皮形成に係る活性化マクロファージ亜集団に選択的アポトーシスを誘導し、リンパ管新生を根源から遮断する方法をin vitroで樹立した。さらに我々はマクロファージの炎症反応を抑制出来るかどうかを確認するために、C57BL/6, ICRマウスの腹腔内より採取したマクロファージを培養し、炎症刺激を加えさらにアポトーシス誘導の効果を持つ低分子化合物にて刺激をしたところ、マクロファージからの炎症性サイトカインの産生が抑制することが出来た。特にマクロファージをリポポリサッカライド(LPS)とIFN-γにて刺激を行った細胞群のTNF-alpha産生を劇的に抑制することが出来た。本化合物は局所での投与を目標として研究を開始したため、マウス角膜縫合モデルに対して結膜投与したところ、投与後翌日から角膜の浮腫が出現し、その後眼内炎症がコントロールと比較して悪化したため腹腔内投与に変更した。その結果わずかであるがコントロール群と比較してリンパ管新生は抑制出来たが、さらなる化合物の改良が必要であると考えた。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] Deletion of Tetraspanin CD9 Diminishes Lymphangiogenesis in Vivo and in Vitro.2013
Author(s)
Iwasaki T, Takeda Y, Maruyama K, Yokosaki Y, Tsujino K, Tetsumoto S, Kuhara H, Nakanishi K, Otani Y, Jin Y, Kohmo S, Hirata H, Takahashi R, Suzuki M, Inoue K, Nagatomo I, Goya S, Kijima T, Kumagai T, Tachibana I, Kawase I, Kumanogoh A.
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Journal Title
J Biol Chem
Volume: 288
Pages: 2118-2131
Peer Reviewed
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