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2013 Fiscal Year Annual Research Report

慢性下肢虚血に対する新しい遺伝子治療システムの開発

Research Project

Project/Area Number 23592638
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

武田 睦  東北大学, 大学病院, 助教 (30333800)

Keywords創傷治癒学 / 遺伝子治療
Research Abstract

下肢虚血に対する血管再生療法の研究における、虚血モデルの作成術式および治療介入部位、評価方法などの実験デザインを最適化することを目的に、マウス下肢動脈解剖と虚血肢における虚血性変化および血流動態についての研究を行った。
まず、マウス下肢に分布する動脈の走行や分布を詳細に観察した。これまでマウス下肢動脈解剖は大腿動脈を中心とした比較的単純なものとしてとらえてきたが、実際には腸骨動脈から起こる前・後殿動脈や腸骨大腿動脈などが立体的にはいちされた、複雑な講座王であることが分かった。また、これまで一般に「深大腿動脈」と呼ばれてきた動脈は深部には分布しておらず、深層に真の「深大腿動脈」と呼ばれるべき動脈が存在することを明らかとした。各血管の分布からは、側副路には大腿四頭筋・大腿二頭筋・大腿内側の筋群の3つの経路が存在すると考えられ、それぞれの経路には近位・遠位および中間の3つの動脈路が連結していた。大腿動脈とその分枝の解剖から、虚血モデルデザインの基準になるポイントを示すとともに、anatomical variationによる個体差を生じやすい領域を提示した。
次に明らかにした解剖所見をもとに9種類の虚血モデルを作製し、それぞれの壊死範囲と末梢血流回復経過を比較した。
マウス下肢虚血モデルの作製法や虚血肢における血流動態を考える際の基礎となる動脈解剖、および治療実験におけるモデル・治療介入部位・評価方法についての考え方を示した。これらの知見は、マウス下肢虚血モデルをデザインする際の助けになるばかりではなく、将来にわたって実験デザインや実験結果の理解や検証の土台となり、虚血肢に対する血管再生療法の開発に寄与するものと思われる。以上をまとめ平成25年度の実績として英語論文の校正が終了し、in press済みである。

  • Research Products

    (2 results)

All 2013

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] Characterization of the Arterial Anatomy of the Murine Hindlimb: Functional Role in the Design and Understanding of Ischemia Models2013

    • Author(s)
      Kochi T, Imai Y, Takeda A, Watanabe Y, Mori S, Tachi M, Kodama T
    • Journal Title

      PLoS One

      Volume: Dec 30 8(12) e8404 Pages: 1-12

    • DOI

      10.1371

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] マウス下肢虚血モデル作成術式による血管密度変化部位の差の検討2013

    • Author(s)
      髙地崇、武田睦、今井啓道、館正弘
    • Organizer
      第22回日本形成外科学会基礎学術集会
    • Place of Presentation
      朱鷺メッセ新潟コンベンションセンター
    • Year and Date
      20131107-20131108

URL: 

Published: 2015-05-28  

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