2011 Fiscal Year Research-status Report
顔面神経麻痺治療用埋め込み型随意筋電誘発機能的筋刺激装置の開発
Project/Area Number |
23592654
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
多久嶋 亮彦 杏林大学, 医学部, 教授 (90272541)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村岡 慶裕 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (10338254)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 顔面神経麻痺 / 筋電図 / 電気刺激 / 非接触充電 / 神経再建術 / 動的再建術 |
Research Abstract |
本研究では、理由を問わず顔面神経麻痺に陥り、回復の見込まれない状態となった陳旧性顔面神経麻痺に対する治療方法として、健側の顔面表情筋の収縮を筋電で感知し、電気刺激により患側の相対応する表情筋の収縮を促す埋め込み型FESデバイスの開発を進めている。すでに、共同研究者である村岡の協力を得て、実際に埋め込みが可能な程度にまで小型化したデバイスの原理的な骨子は完成しているため、本研究年度は長期間の埋め込み状態で作動を確保するための、電源供給方法の原理的開発に取り組んだ。長期間埋め込み可能な電源筐体を埋め込み検討を行うための実験動物として、家兎およびラットを検討した。シリコンをはじめとするいくつかの素材の器械を埋め込んで調べたところ、表面の形状によって、周囲組織の反応(特に浸出液の貯留に関して)が大きく異なることが明らかとなり、皮下の浅い部位に埋め込むのであれば、球形もしくは半球形の形状とすることが望ましいことがわかった。一方、現在採用を考えている筋体刺激方法、条件、電池では数日に1回程度の充電が必要となる算出となったため、体外からの非接触充電方法についての原理的な確立を進めた。特に本研究では皮膚を挟んだ状態で誘導子間に電磁誘導を惹起することになるために、挟まれた皮膚に熱が発生し、熱傷をきたす可能性などが危惧されるため、これを回避するために最適な方法を文献的検索およびコンピューター上のシミュレーションを中心に進めた。次年度以降には、上記2点について得られた知見をもとに、動物実験を中心とした機械のさらなる最適化を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本申請研究は、既存研究の延長にあるが、電源供給の問題は、本研究機関開始後に明らかとなったものであるため、文献的検索など理論的な側面からのアプローチからスタートを切る必要があり、動物実験をはじめとした実務的な研究を開始するまでに時間を要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
最終的な臨床応用においても、動物実験遂行においても電源供給方法の確保が必要条件となるため、今後は動物実験を中心に実験用電池への充電方法の確立を目指す。相応のトライアンドエラーが予想されるため、要すれば文献的に非接触充電による埋め込み機械の知見を報告している研究者へのアプローチも行っていくことにより、研究効率をあげたいと考えている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
主に動物実験と、それに随伴して必要となる試作電源の開発に予算を用いる。物品代が主たる使用用途となる。
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Research Products
(1 results)