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2011 Fiscal Year Research-status Report

神経系細胞に対するサリン類似化合物の細胞骨格制御系を介した毒性機構研究

Research Project

Project/Area Number 23592669
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

牧田 亨介  広島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (20321812)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 長尾 正崇  広島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (80227991)
Project Period (FY) 2011-04-28 – 2014-03-31
Keywords急性中毒学 / 神経剤 / 細胞毒性
Research Abstract

当該年度の計画に従って、まず観察のために、効果が観察でき同時に培養細胞の生育を障害しないBIMPの濃度および細胞の播種濃度を検討した。 細胞の形態変化を指標に、両者を満たす条件を決定し、それに従いBIMPに曝露した細胞の細胞骨格分子の挙動を観察した。しかしながら、細胞免疫染色・ウエスタンブロッティングの両手法において、実験の試行ごとに結果が異なり、安定した結果が得られない状態であった。 BIMPの合成ロットによる活性の差異、細胞の微細な培養条件などの違いなどについて検討したが、明確な条件の違いは確認できなかった。 検討の過程で、BIMPの効果をより明確に視認できる系として、MAPK系細胞内シグナル分子のリン酸化状態をウエスタンブロッティングで確認する系の確立を並行して行った。使用機器の特性などから、リン酸化状態を保ったままのタンパク抽出が行えるようになるのに時間がかかったが、試行ののち目的のWBが行える状態となった。現在、BIMPについて、活性の再チェック、および上述の培養条件の確認を再度行っている。 全体的なスケジュールの遅れにつき、計画を予定通り遂行するには至らなかったが、今年度到達できなかった研究も含め翌年次以降の課題としていく。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

概要に記載した通り、実験の試行ごとに安定した結果が得られなくなり、その原因を追究するとともに環境を改善するのに時間を要してしまった。  その結果、当初予定していた、細胞骨格の変性の定量化、およびRhoAなどの細胞骨格制御シグナル因子のリン酸化動態の解析まで行うことができず、十分な達成度を得るに至らなかった。

Strategy for Future Research Activity

上述の通り研究の進行が遅れているので、まずは平成23年度に予定されていた内容の研究を進行することを目的とする。  その中で、本年度において、予備解析のため細胞内リン酸化シグナル分子の抽出条件を確立できたので、その系を活用し以後の解析を迅速に行っていく予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

本年度と同じく、主として細胞培養・タンパク質の抽出や検出、合成に使用する消耗品の購入のために使用していく予定である。  それに加え、本年度は執行しなかった、当該分野で知識見識を持つ他研究者との情報交換、実験の進行や結果の解釈についての助言を貰うための旅費について、研究費から支出していく予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2011

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] サリン被害者 法医解所見からの解析2011

    • Author(s)
      長尾 正孝、牧田 亨介
    • Organizer
      第38回日本トキシコロジー学会シンポジウム
    • Place of Presentation
      パシフィコ横浜(神奈川県)
    • Year and Date
      2011年7月13日

URL: 

Published: 2013-07-10  

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