2011 Fiscal Year Research-status Report
呼気ガスコントロールとBOLD fMRIによる脳血流変化の検討
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23592677
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
伊藤 彰師 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40254289)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笹野 寛 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20215742)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 二酸化炭素 / 酸素 / 脳血流 / functional MRI |
Research Abstract |
PETCO2&O2値には、機能的残気量、死腔量、肺内シャントなど呼吸系パラメータ、心拍出量、組織血流量など循環系パラメータ、酸素消費量、二酸化炭素産生量など代謝系パラメータなど多くの因子が影響する。正確なPETCO2&O2コントロールのためには、これらを各個人毎にシミュレートする必要がある。PaCO2&O2の高低によりfMRIを用いた脳血流変化を調べるためには、MR室で利用できる精密なPETCO2&O2コントロール法を確立する必要がある。平成23年度中に購入する予定であった吸入ガスコントロールシステムの機器の供給が遅れているため、まずプログラミングソフトLabviewTM(National instruments)を用いてCO2&O2トランスポートモデルからシミュレータを作成し、コンピュータプログラム化を行った。吸入ガスコントロールシステムを取得次第、そのコンピュータプログラムを組み込むことにより、PETCO2&O2コントロール実験を実施できる。また、fMRIの担当放射線科医に連絡をとり、この研究についての打ち合わせを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成23年度中に購入する予定であった吸入ガスコントロールシステムの機器の供給が購入先の都合で、遅れているため、PETCO2&O2コントロール実験を実施できていない。その前段階であるプログラミングソフトLabviewTM(National instruments)を用いてCO2&O2トランスポートモデルからシミュレータを作成し、コンピュータプログラム化までは行っている。吸入ガスコントロールシステム機器を取得でき次第、そのコンピュータプログラムを機器に組み込み、コントロール実験を実施することができる。
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Strategy for Future Research Activity |
吸入ガスコントロールシステムの購入先にその迅速な供給を要請する。吸入ガスコントロールシステム機器を取得でき次第、そのコンピュータプログラムを機器に組み込む。消耗品である呼吸回路、ガスチューブ、サンプリングチューブなどや吸入ガス調整用およびキャリブレーション用の酸素、二酸化炭素混合ガス特殊ボンベなどを購入し、被験者にPETCO2&O2コントロール実験を実施し、精密なPETCO2&O2コントロールの確立を急ぐ。精密なPETCO2&O2コントロールシステムの確立後、PETCO2&O2コントロール中のfMRIによる脳血流変化を調べる実験を行うため、担当放射線科医と頻回に打ち合わせを行い、実験実施に持っていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
初年度に購入できなかった吸入ガスコントロールシステム機器を次年度に購入するため、初年度の230万円の交付は次年度に繰り越して使用する。研究被験者20名を予定しており、消耗品として、市販のSGD Circuitと呼吸回路、ガスチューブ、サンプリングチューブなど研究者使用分、予備を含めて、60セット程度必要で、また、吸入ガス調整用およびキャリブレーション用の酸素、二酸化炭素混合ガス特殊ボンベが必要である。それらの消耗品のため、次年度の交付金30万円を使用する。
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Research Products
(2 results)