2011 Fiscal Year Research-status Report
敗血症性多臓器不全に対する間葉系幹細胞移植療法とthymosinベータ4の応用
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23592688
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
加納 秀記 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (90340231)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武山 直志 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (00155053)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 間葉系幹細胞 / thymosin 4 / 敗血症 |
Research Abstract |
本年度は集中治療室にて管理している敗血症をはじめとした重症患者の末梢血を用いて間葉系幹細胞(mesenchymal stem cells: MSCs)の出現率を検討している。末梢血中のMSCsの出現は極めて少なくその同定は容易ではない。種々の表面抗原を用いてgatingを行い目的の細胞を選択していく手法をとっている。まず白血球全般に表面抗原を有するCD45low細胞gatingし次いでCD34+, CD133+, CD31+細胞を順次gatingすると最終的に残った細胞は非常に少なく測定が出来なかった。次にCD45low細胞をgatingするまでは同じ手法を用いその後に核を染色するsyto16を用いて血小板と白血球分画を分ける方法を試みている。MSCsは幹細胞に働いてhepatocyte growth factor, insulin-like growth factor, fibroblast growth factor 2などの細胞保護因子の産生を促し、臓器保護作用を発揮すると推察されている。重症患者においてこれらの成長因子が何らかの変動を示している可能性がある。現在これらの液性因子の血漿中での測定をELISAで行うため準備をすすめている。thymosin 4はMSCsと同様な、抗アポトーシス作用、血管新生作用、細胞分化促進作用を有するのみならず、細胞構成成分であるアクチンの中和蛋白としても重要な働きを果たしている。敗血症のように過剰な細胞壊死を伴う病態ではactin toxicityと称される血中アクチンの増加を認めると共にthymosin 4の消費性低下を認める。現在敗血症患者における血中thymosin 4の測定準備をすすめている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
測定が難しくかつ時間を要するために十分な結果が得られない。
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Strategy for Future Research Activity |
重症患者におけるhepatocyte growth factor, insulin-like growth factor, fibroblast growth factor 2などの成長因子の測定を行うため準備をすすめている。さらに敗血症患者における血中thymosin 4の測定準備をすすめている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
フローサイトメーターを用いたMSCの測定と共にhepatocyte growth factor, insulin-like growth factor, fibroblast growth factor 2などをELISAで測定する。
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