2013 Fiscal Year Annual Research Report
歯肉付着上皮細胞におけるタイト結合構成タンパク質とバリア機構
Project/Area Number |
23592713
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
橋本 貞充 東京歯科大学, 歯学部, 准教授 (10201708)
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Keywords | 付着上皮 / 歯周組織 / 上皮性付着 / タイト結合 / 細胞接着 / 細胞骨格 / フリーズフラクチャーレプリカ |
Research Abstract |
本研究は、歯周組織の恒常性維持に重要な役割を果たしている付着上皮について、付着上皮細胞のタイト結合におけるバリア機構の調節と細胞極性の維持に、タイト結合とそれを裏打ちするアクチンフィラメント細胞骨格がどのような役割を果たしているか、そしてタイト結合構成タンパク質を介して細胞膜直下の細胞質で起こる細胞内情報伝達機構を解明することを目的としている。 研究項目としては、1)共焦点レーザー顕微鏡によるタイト結合構成タンパク質の局在変化の観察、 2)ラット上顎臼歯部歯肉のフリーズフラクチャーレプリカ観察(岡崎国立共同研究機構・生理学研究所の村上政隆准教授との共同研究)、3)、付着上皮細胞の最表層細胞・DAT 細胞(cells directly attached to the tooth)のオスミウムマセレーション法による細胞骨格の低真空SEM観察、を中心に行なってきた。 最終年度となる本年は、1)タイト結合とアクチン細胞骨格の構造解析として、付着上皮および口腔粘膜上皮におけるタイト結合構成タンパク質のZO、Occludin、Claudinの凍結切片を用いた免疫蛍光染色による、共焦点レーザーレーザー顕微鏡観察。 2)新鮮歯肉組織を用いた急速凍結ディープエッチング・フリーズフラクチャーレプリカ法および、グルタールアルデヒド固定組織を用いたフリーズフラクチャーレプリカ法によるタイト結合構成タンパク質と細胞膜直下のアクチン細胞骨格、サイトケラチン細胞骨格の超微構造の三次元解析、3)エナメル質表面に付着する付着上皮細胞の最表層細胞、DAT 細胞(cells directly attached to the tooth)の動態を検証するために、抜去歯をKarnovsky固定液に浸漬後、低真空SEMによる観察を行なった。
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