2013 Fiscal Year Annual Research Report
疾患責任遺伝子産物TMEM16Eタンパクの安定化による疾患オンセット機構の解明
Project/Area Number |
23592734
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
飛梅 圭 広島大学, 医歯薬保健学研究院, 准教授 (40350037)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水田 邦子 広島大学, 医歯薬保健学研究院, 助教 (40432679)
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Keywords | TMEM16 / Anoctamin / GDD / LGMD2 / 骨異形成 / 筋ジストロフィー |
Research Abstract |
本研究は、常染色体優性遺伝疾患顎骨骨幹異形成症および常染色体劣性遺伝疾患肢帯型筋ジストロフィー(GDD)の責任遺伝子TMEM16E分子の機能および生理的役割を分子細胞生物学的手法により検討し、これら遺伝性疾患発症の分子メカニズムを解明することを目的とした。本年度はTMEM16Eタンパク不安定性が回避される筋管細胞を用いて、TMEM16Eが局在する筋管細胞内顆粒の動態を解析することに成功した。 研究期間全体を通じて実施した研究の成果:1)TMEM16E分子における細胞形質膜/細胞内小器官へのソーティング様式の視覚化 2)TMEM16E分子タンパク不安定の回避機構の同定 3)他のTMEM16ファミリーとの機能重複の可能性排除 意義:上記1)-3)に基づきTMEM16Eが他のTMEM16ファミリーでは相補できない機能、分子動態を持つユニークな分子であることが予測され、疾患発生を理解する上で重要な知見を得た。
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