2013 Fiscal Year Annual Research Report
唾液腺細胞の放射線障害に対するアミノチオール系防護剤の効果
Project/Area Number |
23592782
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
那須 優則 日本歯科大学, 生命歯学部, 准教授 (50130688)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中原 貴 日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (10366768)
井出 吉昭 日本歯科大学, 歯学部, 講師 (70409225)
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Keywords | 顎下腺原基 / amifostine / 放射線 |
Research Abstract |
(目的)胎仔期の顎下腺に及ぼす放射線の影響、および化学的防護剤amifostineの効果を組織化学的,機能的に追究した。 (方法)(1)妊娠C57BLマウスを使用した。膣栓が確認された日を妊娠0.5日齢(E=0.5)としてE=15.5の顎下腺原基を実験に供した。(2)実験群:無照射-amifostine非投与群 (0Gy (-)), 無照射-amifostine投与群 (0Gy (+)), 1Gy (-), 1Gy (+)), 3Gy (-), 3Gy (+) の6群。(3)Amifostine投与:X線照射30分前に100mg/kgのamifostineを妊娠マウスの腹腔内に投与した。(4)X線照射:妊娠マウスを仰臥位に固定し、1Gyあるいは3GyのX線(200 kV, 15 mA, 0.88 Gy/min)を全身に照射した。(5)器官培養:6穴マルチウェルプレートの成長培養液上でポアサイズ0.4μmのculture cell insert上で照射直後に摘出した原基を培養し,48時間後まで観察した。 (観察)(1)原基の面積比は照射量に応じて低値を示した。0Gy(-)と比較し0Gy(+)は低値を示す傾向にあった。(2)HE染色:0 Gy(-)と比較し0 Gy(+)は同様の像を呈した。1Gy(-)はPa:Pro-acinar (前腺房), Pd:presumptive duct(導管前駆体)ともに腔が存在したが、1Gy(+)ではほとんどみられなかった。3Gy(-)は一部でPaの細胞の配列の乱れが観察された。3Gy(+)では3Gy(-)ほどの組織の変化はみられなかった。(3)AQP5染色:0 Gy(-)と同様に0 Gy(+), 1 Gy(-), 1 Gy(+), 3 Gy(+) は前腺房の管腔側で強発現を呈した。3 Gy(-)は陽性像がほとんど観察されなかった。
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Research Products
(1 results)