2011 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23592797
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
山路 公造 岡山大学, 大学病院, 講師 (30374531)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉山 昌宏 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (10201071)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 超音波療法 / 増殖因子 / 象牙質再生 |
Research Abstract |
本研究は硬組織形成を促進し治癒を促す効果のある低出力パルス超音波(超音波療法)と、象牙質誘導能を有する増殖因子(BMP)に着目し、両者を象牙質再生に用いた場合の効果を検討することを目的として実施している。 23年度ではまず、実験動物を用いて増殖因子(BMP)と覆髄材(スキャホールド)の有効性について検討した。臼歯に実験的露髄形成後、BMP配合覆髄材およびBMP無配合覆髄材を露髄面に被覆した。その結果、窩洞内部(歯冠側)に新しく象牙質形成が認められ、BMP配合した場合はBMP無配合より有意に多く形成された。これは歯髄細胞にBMPを作用させると、歯髄細胞から象牙芽細胞へ分化が促進され、歯冠側に象牙質形成が促進されたためではないかと考えられる。今後、低出力パルス超音波を用いた場合の効果について研究を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は硬組織形成を促進し治癒を促す効果のある低出力パルス超音波(超音波療法)と、象牙質誘導能を有する増殖因子(BMP)に着目し、両者を象牙質再生に用いた場合の効果を検討することを目的としている。現時点(23年度)では、実験動物を用いて増殖因子(BMP)と直接覆髄材(スキャホールド)を直接覆髄に応用した結果、象牙質再生への有用性が認められている。24年度より低出力パルス超音波を用いた場合の効果を検討する予定としており、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は低出力パルス超音波を用いた場合の効果について評価する。増殖因子(BMP)をスキャホールドに配合した覆髄材を用いて直接覆髄を施し、コンポジットレジン充填を行う。覆髄後の観察期間中に低出力パルス超音波を用いて照射する。観察期間終了後、象牙質再生について増殖因子と低出力パルス超音波の効果について評価する。これまでの研究結果を合わせて、増殖因子と低出力パルス超音波(超音波療法)の効果について総合的に評価を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度は研究遂行のための経費が引続き必要となる。実験動物購入費用、増殖因子(BMP)、試薬、手術用器具、評価等に必要な器具購入費用が見込まれる。また、研究成果発表のための費用として学会発表や論文投稿等に必要な経費が見込まれる。
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Research Products
(1 results)