2013 Fiscal Year Annual Research Report
光増感剤を応用したレーザーによる根管内細菌検査法の有用性に関する研究
Project/Area Number |
23592805
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Research Institution | Ohu University |
Principal Investigator |
木村 裕一 奥羽大学, 歯学部, 教授 (60211877)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 啓全 奥羽大学, 歯学部, 講師 (10265209)
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Keywords | 光増感剤 / 根管治療 / ナノ粒子 / 細菌検査 / レーザー / 臨床診断 / 蛍光色素 / 歯内療法 |
Research Abstract |
蛍光色素として用いたローダミンB(蛍光ピーク波長580 nm)、インドシアニングリーン(蛍光ピーク波長780 nm)、そしてメチレンブルー(ピーク波長610 nmと665nmの2波長)の3種類を比較すると、検出する器械としてDIAGNOdent®(波長652 nm)を使用したことから、メチレンブルーが最も感度が良く検出できた。ナノ粒子化するために用いた材質としてポリD,L乳酸(PLA)とポリ(ラクチド-co-グリコリド)共重合体(PLGA)を比較検討すると、PLGAの方が少し感度良く検出できた(1、10 mg/mlの濃度のみ)。また、PLGA単独よりキトサンによる化学修飾する方が少し感度良く検出できた。人工歯の根管内では問題なく細菌と付着したナノ粒子のみを検出できるが、抜去歯の根管内では象牙細管内にナノ粒子が入り込むため、非特異的に付着したような状態が生じて正確な診断ができにくい結果となった。また、今回の研究では検出を主な目的としていたが、将来的には治療にも応用すべく殺菌効果も検討した。最も検出感度が良かったキトサン修飾したPLGAと5%、10%、20%、30%のカテキン配合洗浄液、および25%、50%次亜塩素酸水配合洗浄液を作製し、E faecalisの菌叢に作用させた。比較対照として5%次亜塩素酸ナトリウム洗浄液を使用した。結果として1、10 mg/mlの濃度でもキトサン修飾したPLGAにはほとんど殺菌作用はなく、一方5%次亜塩素酸ナトリウム洗浄液、25%、50%次亜塩素酸水配合洗浄液は5分間の作用でコロニー形成は認められなかった。一方カテキン配合洗浄液は20%、30%では10分間の作用、10%では20分間作用、5%では30分間の作用でコロニー形成が起こらなかった。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Effects of blood contamination on sealing ability and micro hardness of mineral trioxide affregate used as a root-end filling material2013
Author(s)
Sasaki S, Kimura Y, Imai H, SatoY, Kamada A, Kurumada F, Yamazaki N, YamadaM, Amano Y, Masuda Y, Yamada Y, KobaK
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Journal Title
日本歯科保存学会雑誌
Volume: 56
Pages: 200-207
Peer Reviewed
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