2013 Fiscal Year Annual Research Report
アメロジェニンの分布および硬組織形成における役割に対する検討
Project/Area Number |
23592807
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
山田 嘉重 昭和大学, 歯学部, 講師 (40360127)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増田 宜子 昭和大学, 歯学部, 講師 (10297038)
川中 岳雄 昭和大学, 歯学部, 助教 (10365702)
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Keywords | アメロジェニン / マウス胎仔 / エクソン / in situ hybridization法 / パラフィン切片 |
Research Abstract |
近年エナメル芽細胞以外の組織においてもアメロジェニン遺伝子が発現していることが報告されている。我々も先の基盤研究において、マウス胎仔の脳、腎臓、肺など14種類の組織においてアメロジェニン遺伝子が発現していることをPCR法にて確認した。しかしこれまでアメロジェニン遺伝子の発現分布を組織学的に把握している報告はない。そこで本研究ではin situ hybridization法を用いて、アメロジェニン組織のどの部位に遺伝子発現があるのかを視覚的に確認すること、さらにマウス胎仔の日齢の違いで遺伝子発現の程度や分布が異なるのかについても検討することを目的とした。実験方法として胎生10.5、14.5、18.5日齢のマウスをホールマウントで埋伏し、パラフィン切片を作成した。アメロジェニン遺伝子のプローブを作成し、各日齢のマウス切片に対してin situ hybridization 法を施行した。本研究ではエクソン1-7までを含むプローブとエクソン1-9までの長さのプローブ、エクソン8,9間の3種類のプローブを作成して使用した。得られた結果を日齢ごとに比較検討して、各組織におけるアメロジェニン遺伝子発現の有無、その発現量を確認した。本研究の成果として、エクソン8,9間のプローブでは明確な反応は得られなかったが、それ以外の2種類のプローブを使用した場合では、胎生10.5日では全体的に発現量は弱いものの中脳、神経管に明確な陽性反応が見られた。胎生14.5日齢では脳、脊髄、舌、肝臓、肺、腎臓、脾臓、腸管、神経節、骨組織に陽性反応が確認された。胎生18.5日齢になると、心臓、内耳、眼、精巣、卵巣にも陽性反応が認められた。エクソン7までのプローブとエクソン8、9までのプローブ間においては明確な差異は認められなかったが、エクソン8、9までのプローブを使用した方が遺伝子の陽性反応が強い傾向を示した。
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Research Products
(1 results)