2013 Fiscal Year Annual Research Report
石灰化誘導能を有するTTCP/DCPA配合4‐META/MMAレジンの開発
Project/Area Number |
23592813
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
平山 聡司 日本大学, 歯学部, 准教授 (70189869)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷本 安浩 日本大学, 歯学部, 准教授 (40312045)
宇都宮 忠彦 日本大学, 歯学部, 准教授 (50297850)
松島 潔 日本大学, 歯学部, 教授 (00157306)
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Keywords | リン酸カルシウム / 石灰化誘導能 / レジン象牙質接着性 / 4-META/MMA / フロアブルレジン |
Research Abstract |
本研究で使用するリン酸カルシウムである四リン酸カルシウム(TTCP)、二リン酸カルシウム(DCPA)等モル混和物の硬組織誘導能を評価するために、まず炭酸カルシウム(CaCO3)のヒト歯髄由来象牙芽細胞(hDPC)に対する生存率、アルカリホスファターゼ(ALP)活性、BMP-2およびオステオカルシン(OCT)量を石灰化形成能と細胞分化能の指標として測定を行った。その結果、細胞生存率は、CaCO3濃度0μg/ml(コントロール)、1μg/mlおよび10μg/ml作用させて24、48、72時間培養したところ濃度依存的にhDPCの生存率が上昇する傾向が認められた。ALP活性の測定では、同様のCaCO3濃度をhDPC作用させて25日間培養したところ、培養10日からALP活性が濃度依存的に上昇し、培養15日でピークとなった。さらにBMP-2と OCT量はCaCO3濃度10μg/mlでコントロールに比べ高い値を示した。また、 KossaおよびAlizarin red S染色で経時的に共に染色性が強まっており、石灰化ノジュールの数もコントロールに比べ有意に増加していた。 TTCP/DCPA配合レジンを露髄面や穿孔部位に充填する際、簡便で確実な塗布方法が求められる。そこで実験試料をフロアブルレジンタイプとするため、その具備すべき特性を知ることを目的に充填用フロアブルレジンのダイナミック微小硬度計用いてダイナミック硬さと弾性率について検討を行った。その結果、フィラーの含有率のみならずマトリックスレジンの成分についてもフロアブルタイプレジンの機械的特性に影響を与えていることが分かった。この結果から、TTCP/DCPA配合レジンのフィラーであるTTCP/DCPAの含有率の検討によりフロアブルタイプでの応用が可能であることが分かった。
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Research Products
(3 results)