2013 Fiscal Year Annual Research Report
咀嚼筋における血流動態を含めた非侵襲型機能特性評価法の開発と応用
Project/Area Number |
23592826
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
有馬 太郎 北海道大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (80346452)
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Keywords | 顎関節症 / 顎顔面領域の筋・筋膜疼痛 / バイオフィードバック / 国際研究交流 |
Research Abstract |
咀嚼筋は特殊な筋肉の集合体で,咀嚼中を含めて一日に何千回,何万回と収縮・弛緩を繰り返すが,一過性の疲労はあるとしても慢性疲労を起こさないという理解が一般的である.一方筋・筋膜疼痛に特徴づけられる咀嚼筋の低等度のぼんやりとした慢性の咀嚼筋痛は,睡眠中や歯ぎしりや昼間のくいしばりのような咀嚼筋の過緊張やオーバーロードが原因であるとも言われ,不思議な二面性がある.これらより咀嚼筋,特に閉口筋の機能特性を知ることは歯科臨床上重要である.そこで本研究はまず,咬筋機能運動時の筋内血液動態を非侵襲で測定できる方法を確立し,バイオフィードバックを用いた規格運動中の筋内血液動態の変化を調査することを主目的とした.そして四肢筋とは全く異なる機能特性を見いだすこと,ひいては咀嚼筋固有の筋(能)力試験開発への手がかりを見いだすことを目的とした. 平成23年度に研究プロトコル作成を終了し,研究セットアップを開始した.予算の関係で申請書通りの測定装置購入が出来なかったため,咬合力計は自作で対応し,他は当教室既存品を変更したものや,他研究施設のものを借用したりした.研究協力者と他施設共同研究者らの協力もあり,平成24年度に研究セットアップを完了することができた.その後予備実験へ入った.同年度中に本研究測定を開始することができた.この時測定した「規定運動」は①長時間のくいしばり,②短時間のくいしばり,③はぎしり,④ガム咀嚼,中の咀嚼筋活動状態と咬筋内血液組成の変化である.平成25年度前半に本実験を完了し,分析開始,完了まで行った.研究成果について研究協力者とディスカッション,文献検索,論文を執筆,現在は投稿直前のファイナライジング中である.平成25年前期には投稿する.
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[Journal Article] Development of a quality assessment tool for experimental bruxism studies: reliability and validity.2013
Author(s)
Dawson A, Raphael KG, Glaros A, Axelsson S, Arima T, Ernberg M, Farella M, Lobbezzo F, Manfredini D, Michelotti A, Svensson P, List T.
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Journal Title
Journal of Orofacial Pain
Volume: 27(2)
Pages: 111-122
DOI
Peer Reviewed
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