2013 Fiscal Year Annual Research Report
VDT作業が顎関節症の発症・持続・悪化に与える影響を探る
Project/Area Number |
23592837
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
西山 暁 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 助教 (40359675)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 武信 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (50436606)
塚越 香 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 社会人大学院生 (60456217)
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Keywords | 顎関節症 / VDT作業 / アンケート調査 / 心理社会的要因 / PC作業 |
Research Abstract |
本研究は,VDT(visual display terminal)作業と顎関節症症状,さらには覚醒時ブラキシズムや心理社会的要因との関連について,すでに妥当性の検証された顎関節症スクリーニング質問票を用いた調査を行い,検討してゆくことを目的にしている. 調査対象とした企業は4社であり,社内健康診断の際に調査票を配布し,記入後に回収した.なお,年齢と性別以外は個人特定できるような情報は質問項目には含めず,個人情報保護についても配慮した. 最終的に5623名から調査票が回収された.1企業(3505名)分のデータベースの作成が終了し,これについて初期分析を行った結果,顎関節症と判定されたのは237名(6.8%)であった.また,心理社会的要因との関連を見たところ,ストレス感,緊張感,不安感などは非顎関節症群に対して顎関節症群の方が有意に高いという結果が得られた.さらに,PC作業時間についても顎関節症群の方が非顎関節症群に比べてやや長い傾向が見られた. ただし,いずれも単変量(2変量)解析による結果であることから,各要因どうしの影響について更なる分析を行ってゆくことが必要である.また,残りの3企業分のデータについてもデータベースの完成と分析を行う必要がある. 計画当初は2000名程度を対象としていたが,調査への協力承諾を得られた企業が多く,結果として5000名を超える調査票の回収を行うことができた.しかし,回収数が多くなった結果としてデータベースの作成に時間がかかり,すべてのデータ分析を終えるまでには至らなかった.したがって,現在もデータ分析は遂行中である.
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