2011 Fiscal Year Annual Research Report
低分子化合物ライブラリーを用いた骨形成過程における新規BMP2活性制御因子の探索
Project/Area Number |
23592844
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
藤澤 拓生 岡山大学, 大学病院, 助教 (20325096)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
園山 亘 岡山大学, 大学病院, 助教 (40325121)
窪木 拓男 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (00225195)
服部 高子 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (00228488)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2012-03-31
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Keywords | BMP-2 / 低分子化合物 / 骨形成 / 再生医療 |
Research Abstract |
骨欠損部に対して骨形成タンパク(BMP)を用いて骨造を図る方法は次世代の骨造法の最も有望な方法と考えられているが,ターゲットとする細胞の応答性の低さから大量のタンパクが必要となり高コストとなること,および大量のタンパク投与による副作用のリスクが高まる危険があり,より低用量で高効果の得られる投与方法の開発が望まれている。そこで本研究はBMPの生理活性を増強する低分子化合物を同定し,その機能を解明することを目的に以下の実験を行った。 まず初めに一次スクリーニングとして低分子化合物(FDA approved Drug Library)の細胞増殖能,細胞障害度ならびにBMP-2の生物学的活性に与える影響について検討した。細胞増殖能についてはMTS assayで,細胞障害度に関してはLDH assayでそれぞれ評価した。BMP-2の生物学的活性に関してはBMP-2シグナルの増強の有無をBMP-2にのみ特異的な反応を示すId-1プロモーター領域を有するレポーター遺伝子を導入したC2C12細胞を用いたルシフェラーゼアッセイで評価した。その結果,640個の低分子化合物ライブラリーから細胞に障害を与えることなくBMP-2の生物学的活性を相乗的に増強する,あるいは化合物単体でBMP-2様の生物学的活性を示す可能性のある化合物を40個抽出した。さらに二次スクリーニングとしてin vitroでアルカリホスファターゼ活性の測定とアリザリンレッド染色による石灰化能の検討を行い40個の候補化合物からBMP-2の骨形成能を増強している可能性のある化合物を7個抽出した。
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