2013 Fiscal Year Annual Research Report
発汗波のパターン分析による顎顔面補綴患者の精神的ストレス評価
Project/Area Number |
23592846
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
西川 悟郎 岡山大学, 大学病院, 講師 (00172635)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸尾 幸憲 岡山大学, 大学病院, 講師 (60314697)
入江 正郎 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (90105594)
小野 高裕 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 准教授 (30204241)
皆木 省吾 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (80190693)
|
Keywords | 顎義歯 / 精神的ストレス / 悪性腫瘍 / 補綴治療 / 発汗 / QOL / 発音 |
Research Abstract |
口腔腫瘍摘出患者の発音機能評価に関する研究を行っている.申請者らは,これまでの研究で,これらの患者の発音に対する不満感を精神的ストレスとして捕えられることの可能性を示した.今回申請する研究は,この研究結果をもとに,精神的発汗に伴って生じる発汗波のパターンを分析することによって,発音時の不満感から生じる精神的ストレスの客観的評価を可能とするシステムを開発し,その有効性を検討することを目的とした. 発汗量変化率については,顎義歯装着時におけるに発語に伴う発汗量の増加率は非装着時における発汗量増加率よりも減少したが,統計学的な有意差は認められなかった.発汗波パターン数増加率については,顎義歯装着時におけるに発語に伴う発汗波数との増加率と非装着時における発汗波数増加率は同程度の値を示し,両者の間には有意差は認められなかった. 顎義歯装着時におけるに発汗量の増加率は,非装着時における発汗量増加率よりも減少し,顎義歯の装着によるストレスの軽減傾向を示すものであった.このことは本システムを用いたストレス評価の可能性を示唆するものと考えられる.しかしながらこれらの減少傾向に統計学的な有意差はなかった.この原因としては,限られた被験者数のデータであることなどが考えられる.今後研究を進め被験者数を増やし,データを蓄積することによって,発汗量と義顎歯のもたらす発語時の精神的ストレスの改善効果がより明らかになるものと考えられる.これらの研究によって,発汗波の計測が顎義歯の新たな客観的評価法の一つになるものと考えられる.
|
Research Products
(5 results)
-
-
[Journal Article] Adhesive interfacial interaction affected by different carbon-chain monomers.2013
Author(s)
Yoshihara K, Yoshida Y, Nagaoka N, Hayakawa S, Okihara T, De Munck J, Maruo Y, Nishigawa G, Minagi S, Osaka A, Van Meerbeek B.
-
Journal Title
Dental Materials
Volume: 29
Pages: 888-897
DOI
Peer Reviewed
-
-
-