2013 Fiscal Year Annual Research Report
革新的モーショントラッキング解析に基づいた新しいエピテーゼ製作法の開発
Project/Area Number |
23592851
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
田地 豪 広島大学, 医歯薬保健学研究院(歯), 講師 (80284214)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二川 浩樹 広島大学, 医歯薬保健学研究院(歯), 教授 (10228140)
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Keywords | モーショントラッキング / エピテーゼ / 粘弾性 / 顔面皮膚 / 顎顔面補綴 |
Research Abstract |
現在のエピテーゼの問題は、顔面皮膚との境界部での顔面の動きに対応できていないことにある。このため、より自然な審美や表情の表現が十分にできていない。この問題の解決には、顔面の動きに同調する伸縮性材料の開発や、エピテーゼと皮膚とを接着させる新しい技法が必要であるが、そのためには、顔面皮膚の粘弾性特性や挙動の詳細を把握することが必要不可欠となる。しかしながら、この分野での研究はリアルタイムでの動作解析が困難なことから、ほとんどなされていない。本研究では、新しいモーショントラッキング解析を用いて顔面の動きを詳細に分析し、このデータ情報に基づいて新しいエピテーゼ製作法の開発を目指す。 本研究では研究期間内に以下の3点について明らかにする計画を立てた。すなわち、①顔面皮膚に近似した粘弾性特性を有するエピテーゼの開発、②顔面皮膚の動きに同調できる数種のエピテーゼ材料の試作、③顔面皮膚の動きと同調する新しいエピテーゼ製作法の開発、である。 昨年度までに顔面皮膚の粘弾性の詳細を明らかにした。顔面皮膚上の20点の硬度・弾性・粘性・tanδを測定し、いずれにおいても測定点間で値に差があることが明らかとなり、その値により顔面を3つのエリアに分けることができた。また、4種類のシリコーン材料と3種類のポリウレタン材料の試料を製作し、顔面皮膚と比較した。その結果、ポリウレタン材料の粘弾性特性は、顔面皮膚に近いことが示唆された。 本年度は、モーショントラッキングシステムを用いて顔面皮膚の挙動解析を行った。開閉口運動や口角を横に動かす微笑み、閉眼運動などを行い、顔面皮膚上の20点の挙動を明らかにした。その結果、下顔面の測定点の挙動範囲は上顔面に比べ広いことが示された。
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