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2011 Fiscal Year Research-status Report

抗菌剤を使用しない抗菌歯科材料の開発とその臨床への応用

Research Project

Project/Area Number 23592857
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

永留 初實  九州大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (30284516)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 牧平 清超  九州大学, 歯学研究科(研究院), 准教授 (80304450)
諸井 亮司  九州大学, 大学病院, 助教 (70325471)
寺田 善博  九州大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (30038898)
Project Period (FY) 2011-04-28 – 2014-03-31
Keywords唾液 / 抗菌材料 / ラクトフェリン
Research Abstract

実験1:ヒトラクトフェリンの C. albicansに 対する抗菌試験本実験では、口腔内細菌として義歯等に付着し、悪影響となり得る C. albicansを選択した。菌液濃度 100000 CFU/mL ヒトラクトフェリン濃度 100、400 μg/mL になるように調整し、25℃で好気条件下、24時間振盪し、その抗菌効果を検討した。菌数の測定はPPBを用いて250倍に希釈後、各希釈液の0.2 mLをSDAに播種し、37℃にて48時間好気培養を行い生菌数を測定した。結果と考察:ヒトラクトフェリン溶液 100 μg/mL での生菌数は 240000CFU/mL、400 μg/mLでの生菌数は 120000 CFU/mL であった。ヒトラクトフェリン溶液濃度 100、400 μg/mLにおいて、C. albicans 菌液に対して、24時間培養後で抗菌性を示した。口腔内でヒトラクトフェリンは C. albicans に抗菌性を有していることを示唆した。実験2:陽イオン交換樹脂含有ティッシュコンディショナーに対するヒトラクトフェリン結合量の測定 陽イオン交換樹脂を4、8 wt%含む直径3 mm、高さ6 mmの大きさのティッシュコンディショナー試料を作製した。ヒトラクトフェリン溶液(800 μg/mL)1 mL中に25℃にて24時間浸漬し、ヒトラクトフェリンを結合させた。浸漬後、ヒトラクトフェリン溶液の濃度をBCATM Protein Assay Kit(PIERCE社製)を使用して計測した。結果と考察:結合したヒトラクトフェリンは 4wt% 試料で228.0 μg、8 wt %試料で450.5 μgであった。ヒトラクトフェリンは樹脂の添加量に依存して結合。陽イオン交換樹脂含有ティッシュコンディショナーが抗菌性を有する可能性を示唆した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当該年度の申請時に記述した計画書に従って、当該年度分の実験を行い、有効な結果を得ることができた。

Strategy for Future Research Activity

今後は樹脂含有ティッシュコンディショナーや樹脂含有レジンが抗菌性を示すことの確認実験やその物性試験さらに細胞毒性試験を行い、臨床に応用できるかどうかについて検討する予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

大きな設備投資などはなく、実験器具や消耗品、特に実験に用いる蛋白質やレジンなどの試験材料、さらにデータ処理用のコンピュータや蓄積メディアなどの購入に研究費を充てる予定である。また、前年度からの結果を含めて、研究会や学会での発表を積極的に行うための費用に充てる予定である。また、代表者の留学先でもあった研究所(米国)との共同研究や研究協力の協議も進んでいるので、この研究の発展的研究にも費用を充てたいと考えている。

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Published: 2013-07-10  

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