2011 Fiscal Year Research-status Report
レーザー焼結および切削加工されたメタルフレームへのハイブリッドレジンの接着強化
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23592859
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
鎌田 幸治 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (60264256)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平 曜輔 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (40226725)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | CAD/CAM / ミリング法 / レーザーシンタリング法 / コンポジットレジン |
Research Abstract |
CAD/CAMによる補綴物のフレーム作製にはミリング法の他に、レーザー焼結の技術がある。しかし、ミリング法ではブロック材料からフレームワークを削りだすためリテンションビーズのような維持装置を付与することができない。したがってハイブリッド型コンポジットレジンを築盛する場合、フレームワークとの接着は主として化学的結合力に依存するが、それだけでは十分とはいえない。また、レーザー焼結法は付加造形方式のためフレームワーク表面にビーズ様の突起物を付与することは可能であるが臨床応用されたばかりで不明な点が多く、接着方法を確立する必要がある。そこで作製した補綴物を長期間口腔内で機能させるために、ミリング法やレーザー焼結法で製作されるチタンとCr-Cr合金製のフレームワークへのハイブリッド型コンポジットレジンとの接着耐久性を高めることを目的とする。本年度はレーザー焼結用Cr-Cr合金パウダーをレーザー焼結装置によりφ10 x 2.5 mmの円板状に積層造形したものとその表面にビーズ様の突起物を付与したもの、比較検討のために鋳造用Cr-Cr合金を鋳造して同じ形状のものとリテンションビーズを付与したものを製作し、歯冠用ハイブリッド型コンポジットレジンの接着耐久性ついて検討した。その結果、レーザー焼結試料は鋳造試料と同様に接着性モノマーとしてMDPが接着性改善に有効であった。また、レーザー焼結試料のビーズ様の突起物を適度な間隔で付与することでリテンションビーズを付与した鋳造試料よりも接着耐久性を高めることができた。ビーズ様の突起物の付与とMDPモノマーを併用することによって、レーザー焼結によるフレームワークとハイブリッド型コンポジットレジンで作製された補綴物においてレジンの破折や剥離などの補綴的な合併症を減らすことに貢献できることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね研究計画に従って実験を行い、得られたデータから接着耐久性を高める方法が示唆されている。
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Strategy for Future Research Activity |
ミリング法を想定したチタンのディスク状試料を作製する。接着性モノマー含有のプライマーと接着性モノマーコーティングした改質材を用いてチタンの表面処理を行い、ハイブリッド型コンポジットレジンの接着力強化を試みる。また、接着試験後、試料の破断面を観察し、破壊様式を評価する。そして、破壊の原因が前裝材の強度に起因するものなのか、オペーク材の強度に起因するものなのか、前裝材と金属の接着に起因するのか、破断の原因を検討する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
接着試験の被着体としての金属試料とその加工、接着試験に伴う接着性モノマー、ハイブリッド型コンポジットレジン、アルミナ粉末、コーティングした表面改質材を噴射する歯科用エアーブラシを購入する。研究成果発表のための旅費に費用をあてる。
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