2013 Fiscal Year Annual Research Report
レーザー焼結および切削加工されたメタルフレームへのハイブリッドレジンの接着強化
Project/Area Number |
23592859
|
Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
鎌田 幸治 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (60264256)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平 曜輔 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (40226725)
|
Keywords | CAD/CAM / レーザー焼結法 / ミリング法 / コンポジットレジン / 接着 |
Research Abstract |
切削加工法やレーザー焼結法で製作したチタンとCo-Cr合金製のフレームワークにハイブリッド型コンポジットレジンで前装した補綴装置を長期間口腔内で機能させるために、メタルフレームと前装材の接着耐久性を高めることを目的とした。 ①レーザー焼結装置により積層造形したCo-Cr合金製の円板状試料とその表面にビーズ様の維持装置を付与した試料、比較検討のために鋳造による同じ形状のCo-Cr合金製試料とリテンションビーズを付与した試料を製作し、表面処理法と維持装置による金属試料への歯冠用ハイブリッド型コンポジットレジンの接着耐久性ついて検討した。その結果、レーザー焼結試料は鋳造試料と同様に接着性モノマーとしてリン酸エステル系モノマー(MDP)が接着性向上に有効であった。また、レーザー焼結試料のビーズ様の突起物を適度な間隔で付与することでリテンションビーズを付与した鋳造試料よりも接着耐久性を高めることができた。 ②切削加工により純チタン製円板状試料を作製し、表面改質材を用いてチタンの表面処理を行い、ハイブリッド型コンポジットレジンの接着強さを検討した。その結果、アルミナブラスティングを行ったものよりもMDPモノマーをコーティングした改質材を用いてチタンの表面処理を行ったものの方が初期接着強さは高くなった。また、チタン表面にアルミナブラスティング後,45wt% H2SO4 + 15wt% HClエッチングを行うことにより、ミクロとナノメカニカルリテンションを示唆する多くのサブミクロンキャビティが観察され、接着耐久性を向上させることができた。 このように表面処理やメカニカルリテンションを付与することにより、フレームワークへハイブリッド型コンポジットレジンして作製された補綴装置においてレジンの破折や剥離などの補綴的な合併症を減らすことに貢献できることが示唆された。
|
Research Products
(1 results)