2013 Fiscal Year Annual Research Report
光機能化処理による低侵襲ショートインプラントシステムの開発
Project/Area Number |
23592863
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
會田 英紀 北海道医療大学, 歯学部, 准教授 (10301011)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平井 敏博 北海道医療大学, 公私立大学の部局等, 名誉教授 (80014273)
越野 寿 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (90186669)
豊下 祥史 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (20399900)
河野 舞 北海道医療大学, 歯学部, 助教 (90586926)
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Keywords | 歯学 / 生体材料 / インプラント / 光機能化 |
Research Abstract |
無歯顎患者に対するインプラントを支台としたオーバーデンチャーは、無歯顎高齢患者のQoL改善に大きく貢献することが期待される。本研究の目的は、インプラントオーバーデンチャーに特化した低侵襲インプラントシステムを開発し、顎堤が高度に吸収した無歯顎高齢患者の機能回復を目指すことである。 平成25年度は、前年度に試作したJIS規格第2種純チタン製のスクリュー型インプラント(寸法:D2.0×T0.6×L2.0×M1.2)に加えて、骨内に埋入されるインプラント体部の長さが40%短いスクリュー型ショートインプラント(寸法:D2.0×T0.6×L1.2×M1.2)を試作してラットモデルの大腿骨に埋入し、埋入3週後に微小トルク計を用いた逆トルク試験を行った。さらに、押し込み試験にはインプラント体部は同じ形状のままでねじ頭のないスクリュー型インプラント(寸法:L2.0×M1.2)ならびにスクリュー型ショートインプラント(寸法:L1.2×M1.2)を用いて、埋入3週後に測定を行い、光処理機能化が骨-インプラント結合強度におよぼす影響についてそれぞれ比較検討を行った。その結果、いずれのバイオメカニカル試験においても試作チタンインプラントを光機能化することで骨-インプラント結合強度が有意に増大することが確認できた。また、その効果は逆トルク試験よりも押し込み試験において顕著にあらわれたことから、「最大の耐押し込み荷重、最小の耐トルク荷重」を特徴とする低侵襲ショートインプラントの開発にこの光処理機能化技術を応用できる可能性が示唆された。
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