2013 Fiscal Year Annual Research Report
健康長寿をサポートする軟質リライン材の新型接着性モノマーの開発
Project/Area Number |
23592869
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
木本 統 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (10267106)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西山 典宏 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (90112953)
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Keywords | 軟質リライン材 / 接着性モノマー |
Research Abstract |
1.メチレン鎖長の異なる接着性モノマーの合成:床用レジンのメチルメタクリレートと重合可能なメタクリル基およびシリコーン系軟質リライン材中の水素シロキサンと重合可能なアリル基を分子内に有する接着性モノマーである3-メタクリロキシ-1-プロペンと11-ハイドロキシ-ウンデセンとの合成を行った。 2.核磁気共鳴分光法(NMRS:Nuclear Magnetic Resonance Spectroscopy)によって分析し合成の確認:NMR分析の結果合成目的物質である3-メタクリロキシ-1-プロペンおよび11-ハイドロキシ-ウンデセンを確認した。 3.3-メタクリロキシ-1-プロペンおよび11-ハイドロキシ-ウンデセンと床用レジンアーバンのモノマーを様々な比率にて混合して作成した複合モノマー製作した。 4.引張試験:合成後の接着性モノマーをメチルメタクリレートモノマーに配合した複合物をシリコーン系軟質リライン材とアクリルレジンの接着材として使用し、配合に応じた接着試験を実施した。既存の接着剤に比較した所接着力が弱い結果となった。引張試験は①37℃温水中に1日、1週、1か月、3か月、6か月間保管する条件と②5℃から55℃の水温で1000、10000、20000回のサーマルサイクルを負荷する2条件とした。各測定時期に10個の試験体使用し測定を行った。接着試験の結果、既存の接着剤に比較し接着力が小さい値を示した。また、肉眼にて破断面を観察したところ界面破壊が多く認められた。
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