2014 Fiscal Year Annual Research Report
ジルコニアをコアとする全部陶材冠の耐破折強度の改善
Project/Area Number |
23592872
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
後藤 真一 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 准教授 (10105504)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | ジルコニア / CAD/CAM / コアの形態 / オールセラミッククラウン / 応力負荷試験 / 剪断焼付強さ / チッピング |
Outline of Annual Research Achievements |
この研究の目的は、①CAD/CAMシステムで作製したオールセラミックスクラウンの基本的な強さを測定すること、②クラウン全体の強さを向上させるため、コアセラミックスと前装用セラミックスの結合強さを向上させる方法を検討することにある。その結合強さを向上させる方法案として、コアセラミックスの表面改質を行うこと、前装用セラミックス自体の強度を上げることによりクラウン全体の強さを向上させることであった。 この研究の結果 ① 臨床場面で設計が可能と考えられるオールセラミックスクラウンの破壊荷重は、ジルコニアコーピングの厚さが増すほど、サポート形態の面積が増すほど有意に向上した。また、②薬剤で表面処理したジルコニアと前装用セラミックスの剪断焼付強さは、薬剤(9種)の種類によって有意に変化した。TukeyHSDによる多重比較の結果 Indium tin oxide ,Yttrium oxide,Zeolite Synthetic HS-720,の条件が薬剤を塗布しなかった条件(Control)よりも有意に向上した。焼付強さの向上に効果のあった薬剤(Indium tin oxide)の濃度を変化させた時の剪断焼付強さは、薬剤の濃度によって有意に変化した。 多重比較(Dunnett’s T3 test)の結果、溶液1 mMの条件が薬剤を塗布しなかった条件(Control)よりも有意に向上した。 1 mMのIndium tin oxideを塗布したオールセラミックスクラウンの破壊荷重は、ジルコニアコーピングの厚さが増すほど、また、サポート形態の面積が増すほど有意に向上した。ジルコニアコーピングに薬剤を塗布することによりオールセラミッククラウンの破壊荷重は1.02~2.39倍となったが、ジルコニアコーピングの厚さが薄く、また、サポート形態の面積が小さいときに薬剤塗布の効果は顕著であった。
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Research Products
(3 results)