2012 Fiscal Year Research-status Report
バイオ再生歯実現への優れたエナメル質形成幹細胞を獲得する
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23592875
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
呉本 晃一 広島大学, 医歯薬保健学研究院(歯), 助教 (90319583)
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Keywords | 再生 / 口腔上皮 / 幹細胞 / エナメル質 |
Research Abstract |
本研究の目的は、バイオ再生歯実現への優れたエナメル質形成幹細胞を獲得することにある。本研究結果は、口腔上皮由来幹細胞を利用したエナメル質再生の基盤となり、バイオ再生歯の開発/臨床応用に多大な貢献もたらすと考えられる。 本年度は、口腔上皮由来幹細胞の単離・培養法の検討を行った。実験は、[K14Cre]マウスと[R26R]マウスをかけ合せた実験動物を用い、口腔上皮由来幹細胞がβ-Galactosidase陽性を示す実験モデルを作成した。口腔上皮由来細胞は、マウス切歯の歯原性の口腔上皮由来幹細胞の塊とされる、Cervical Loopから単離することを試みた。まず被験動物の下顎切歯から、Cervical Loopを採取し、酵素処理を行った。単離した細胞が口腔上皮由来か否かは、β-Galactosidase陽性であることで確認した。次に、口腔上皮由来幹細胞の培養法について検討を行った。口腔上皮由来幹細胞は、培養法の困難さから、未だ、その培養法は確立されていない。我々は、腸管上皮幹細胞の培養法(Nature, 2009)を参考に検討を行った。その結果、口腔上皮由来幹細胞もこの培養法を用いることで、初代培養および継代が行えることを確認した。しかしながら、長期間、大量培養を行うことは困難であることも確認した。口腔上皮由来幹細胞の培養法の確立には、今後、専用培地、成長因子、培養環境などの、さらなる検討が必要であることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
前年度に、研究代表者が大学を異動(大阪歯科大→広島大)したために、動物資源の移動や実験プロトコールの新規申請などにより、実験の中断を余儀なくされ遅れたのに加えて、培養法に問題が生じ、検討を行ったため、若干の遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度の研究結果をもとに、口腔上皮由来幹細胞の長期間における大量培養法の確立をめざし、研究協力者からの情報提供等を受けながら、培養法の確立に向けて、専用培地、成長因子、培養環境等のさらなる検討を行っていくこととする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度も引き続き、口腔上皮由来幹細胞の培養法の確立および幹細胞学的検討を行っていく予定である。研究経費は① 実験モデル作製および実験動物の飼育管理費、② 口腔上皮由来幹細胞 の単離/培養に必要な消耗品(培養液、血清、抗体等)の購入、③口腔上皮由来幹細胞 の幹細胞特性解析に必要な消耗品(抗体等)に使用する予定である。また情報収集および成果発表のために旅費として使用する予定である。
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