2013 Fiscal Year Annual Research Report
骨強度を指標とするインプラント即時荷重診断システムの新開発
Project/Area Number |
23592887
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
日浅 恭 広島大学, 大学病院, 助教 (60304432)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 泰彦 広島大学, 大学病院, 講師 (00253097)
土井 一矢 広島大学, 医歯薬保健学研究院(歯), 助教 (80444686)
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Keywords | インプラント / 診断 / 骨質 |
Research Abstract |
これまで集積されたデータの分析を行った。被験者の骨代謝マーカーの値から,異常値を認めた被験者(異常群)と正常であった被験者(正常群)の2群に分けて比較を行った。異常群は女性の割合が多く,異常群の男性はほとんどいなかった。骨代謝マーカー以外の血液検査異常値は異常群と正常群で差が無く,全身疾患と骨代謝異常の間に相関はないものと考えられた。被験者の顎骨の骨密度を比較したところ,各比較部位においても,インプラント埋入部位においても異常群と正常群の間に差はなかった。骨粗鬆症においても,顎骨皮質骨の菲薄化や海綿骨の粗造化などの変化が起こることが明らかにされていることから,骨代謝マーカーの異常は現在から未来の骨密度低下の可能性を表すことが示唆された。また,インプラント埋入時および上部構造装着時のインプラント安定度を比較すると,異常群では上部構造装着時は埋入時と比較して有意に安定していることが明らかになった。骨代謝マーカー異常を示す患者に埋入したインプラントの荷重は,即時や早期は避け待時荷重を採用した方が良いことが示唆された。しかしながら,その後のインプラントの安定度には差がないことから,一旦オッセオインテグレーションが獲得されれば,上部構造を装着するまでの課程においては,同様の治療法で良いと考えられた。しかしながら,過重負担やインプラント周囲炎により周囲骨に吸収が生じた場合など,骨代謝マーカーが予後に与える影響は不明な点が多く,今後も研究が必要であると考えられた。
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