2013 Fiscal Year Annual Research Report
スキャフォールドフリーによる組織再生のための骨膜細胞ニッチの制御
Project/Area Number |
23592908
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
秋山 真理 大阪歯科大学, 歯学部, 助教 (60340618)
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Keywords | 質量分析 / 免疫染色 / 骨膜細胞 / スキャフォールドフリー |
Research Abstract |
スキャフォールドフリーで3次元構造を作ることが可能なウシ骨膜細胞は、生体内に移植することによって、骨を形成する。このウシ骨膜細胞の骨形成メカニズムにおいて発現しているタンパク質を明らかにするために、質量分析法を用いた。まず、ウシ骨膜細胞の培養上清から可溶性のサンプルを採取し、2次元電気泳動ののち、LC-MSMSを用いてアスコルビン酸添加条件でのみ現れた10個のスポットについて測定を行った。これらの10個のスポットはアスコルビン酸無添加条件では現れなかった。質量分析の結果、タイプ1コラーゲンが検出され、コラーゲン以外のタンパク質は一部のペプチドのアミノ酸配列しか検出することができなかった。 次に、培養上清中にペプチドの一部を検出することができたタンパク質について免疫染色との組み合わせによるタンパク質の同定を行った。その結果、タイプ3コラーゲンおよび非コラーゲン性タンパク質のUACA、EXOSC9、TMX2、β‐チューブリン、Fbxl14は培養上清中には一部しか含まれないが、ウシ骨膜細胞の細胞塊中において発現していることが確認できた。
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