2012 Fiscal Year Research-status Report
舌癌術前治療症例の組織弾性イメージングによる縮小手術・手術回避の評価
Project/Area Number |
23592914
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
原田 浩之 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (40343149)
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Keywords | 組織弾性イメージング / 舌扁平上皮癌 / 術前治療 / 縮小手術 |
Research Abstract |
口腔癌の治療において、機能温存は重要な課題てある。術前治療にて腫瘍縮小効果か得られた症例の多くでは、腫瘍中心部に硬結が残存する。組織学的には、viableな腫瘍から瘢痕組織までさまざまである。この残存する硬結か、腫瘍なのか瘢痕組織なのかを、組織弾性イメージングReal-time tissue elastographyにて定量化を試みるのが本研究の目的である。 現在までstrain ratioを計測したのは、舌癌組織38例、正常舌筋組織38例、術前治療にて縮小した瘢痕組織と考えられる領域は11例であった。舌癌組織のstrain ratioは平均0.19%(n=38)、正常舌筋組織は0.85%(n=38)、術前治療にて縮小した瘢痕組織と考えられる領域は0.52%(n=11)であった。このことより、組織弾性は癌組織>瘢痕組織>正常組織の順に高いことが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
術前治療を施行した症例は11例と少なめであるが、研究期間内に症例を増やし、成果を発表したいと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
舌扁平上皮癌組織および術前治療にて縮小した瘢痕組織と考えられる領域のカットオフ値の設定が最終目標であり、研究期間内に症例を蓄積したい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
組織弾性イメージング像と病理組織標本との擦り合わせにより、正常舌、舌癌組織、瘢痕組織の再現性を計る。 組織弾性は癌組織>瘢痕組織>正常組織の順に高い結果であることは大凡分かってきたので、そのカットオフ値を設定に努力し、研究成果を発表する。
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