2011 Fiscal Year Research-status Report
ヒト歯髄細胞の遺伝子発現プロフィールとiPS細胞誘導効率の検証
Project/Area Number |
23592917
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
畠山 大二郎 岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60377653)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川口 知子 (武田 知子) 岐阜大学, 医学部附属病院, 医員 (30509815)
玉置 也剛 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (40585303)
飯田 一規 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (30585237)
柴田 敏之 岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50226172)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 歯髄細胞 / iPS細胞 |
Research Abstract |
本研究では、ヒト智歯由来歯髄組織幹細胞株を用いて、それぞれの細胞株からのiPS細胞化の誘導効率と、誘導された各々のiPS細胞の特性について比較・解析し、より良質なiPS細胞の誘導を試みる基礎的研究を行うとともに、今後の再生医療に応用可能な医療資源の開拓を目指し、iPS細胞の誘導効率の高い細胞と誘導効率の低い細胞とで、ゲノムワイドにDNAメチル化の比較を行い、その差異を検討することで、より効率よくiPS細胞を誘導することを目指し、今後の再生医療に向けた基礎的研究を行うことを目的としている。そこで、まずはじめに、歯髄組織由来の細胞を用い、iPS細胞誘導における各細胞間・個体間の差異を比較・検討するとともに、同一個体から誘導されたiPS細胞のコロニー間の性質を解析することで、より良質なiPS細胞の確立を目指し、とりわけ、iPS細胞リソースとして、誘導効率に大きな差の認められた歯髄組織由来細胞間でのgenetic/epigeneticな差異および誘導されたiPS細胞間でのepigeneticな差異を解析していくために、DNAアレイを用いて、発現が、5倍以上認められる遺伝子を解析し、FGF13、DOK6、COL4A5、TRIL、CD24など、19の遺伝子がピックアップされた。現在、これらの遺伝子について、さらなる解析を進めているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
DNAアレイの解析にやや手間取ったが、その後の研究は概ね順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに得られたデータに合わせて、さらに、同種間コロニーでの遺伝子発現の差異を比較検討していく。それから得られた結果を、iPS細胞誘導効率を解析することで、より効率的なiPS細胞誘導に関与する遺伝子の役割を研究する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
iPS細胞の誘導効率の違う個体間、コロニー間でのDNAアレイによる遺伝子解析とDNAメチル化の解析を進めていく。
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