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2011 Fiscal Year Research-status Report

口蓋裂発症における酸化ストレスの関与

Research Project

Project/Area Number 23592926
Research InstitutionKochi University

Principal Investigator

山田 朋弘  高知大学, 教育研究部医療学系, 准教授 (60335619)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山本 哲也  高知大学, 教育研究部医療学系, 教授 (00200824)
笹部 衣里  高知大学, 教育研究部医療学系, 助教 (40363288)
李 康広  高知大学, 教育研究部医療学系, 助教 (70587526)
Project Period (FY) 2011-04-28 – 2014-03-31
Keywords口蓋裂 / 酸化ストレス / 口蓋骨 / TCDD
Research Abstract

初年度である2011年度は,まずマウスへの酸化ストレス誘発剤投与による口蓋裂発生と生体内酸化ストレスの検討を行った。酸化ストレス誘発剤として, 2,3,7,8-tetracgrolodibenzo dioxin (TCDD),ステロイド(プレドニゾロン)およびlipopolysaccharide (LPS)とD-ガラクトサミンを使用した。各薬剤は妊娠12日目に胃管あるいは腹腔内注射により投与した。胎生18日目に母獣を安楽死させ,母体肝臓,胎盤,胎仔肝臓,胎仔口蓋組織を摘出し,実験に供した。その結果,TCDDでは40μg/kgでほぼ100%口蓋裂が発症したが,プレドニン10mgでは平均43%の発症率であった。一方,LPSはD-ガラクトサミンを加えても,胎仔死亡率が上昇するだけで,ほとんど口蓋裂は発症しなかった。従って,母体内(特に肝)だけでの酸化ストレスでは胎仔の口蓋形成に大きな影響はないと考えられた。そこで,TCDD投与マウス胎仔の口蓋試料より連続切片を作製し,骨関連タンパクであるRunx2,Osteopontin,ER-αの免疫染色を行った。その結果,いずれのタンパクにおいてもTCDD投与群の口蓋骨における低発現が認められた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

口蓋裂誘発実験は予定通り行った。当初LPSでの口蓋裂誘発が予想されていたが,実際の実験では発症しなかったため,研究計画の一部変更が必要になった。それ以外は免疫染色での局在解析等を計画していたが予定通り進行している。

Strategy for Future Research Activity

今後は,酸化ストレス誘発剤としてTCDDおよびプレドニゾロンを中心に解析していく。しかし,これらの薬剤は他の薬理作用もあるため,酸化ストレス以外の作用も含め骨および筋の発生過程に着目し,多角的な解析を行っていく。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

次年度は胎仔口蓋試料の軟口蓋相当部の連続切片を作製し,MyoD,Desmin等の各種筋形成マーカーの局在を観察する。さらに口蓋組織中の口蓋骨および軟口蓋相当部の細胞を回収し,各種骨および筋形成マーカータンパクの発現を検討する。すなわち口蓋組織をマイクロダイセクションし得られた細胞よりタンパクを回収し,Western blotにて各種骨・筋マーカーのタンパク発現を半定量化する。 従って,各種抗体,試薬類等の消耗品が研究費の大半を占める予定である。

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Published: 2013-07-10  

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