2012 Fiscal Year Research-status Report
慢性再発性アフタの遺伝要因を決定するHLAアリルの連鎖解析
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23592940
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
坂田 康彰 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (50322425)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 毅 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (60406494)
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Keywords | 慢性再発性アフタ / HLA |
Research Abstract |
本年度は、前年度に引き続きサンプル収集をこなった。 埼玉医科大学口腔外科にて、慢性再発性アフタと診断された患者およびその家族にたいし、本研究について説明し、承諾をいただいた方で、核家族が形成可能なサンプルを収集した。サンプルは全て、口腔粘膜を擦過し収集した。サンプル提供を承諾したが、収集したサンプルで核家族の形成ができない患者およびその家族については、研究の協力には感謝した上で研究対象にはならない旨を説明しご納得いただいた。また、サンプル提供者には、サンプル提供後でも、研究への協力を撤回することが可能な旨も説明していたが、サンプル提供後に研究への協力を撤回する者はいなかった。なお、選択基準は以下の通りである。①過去5年間に年間平均4回以上孤立性アフタを発症する状態をRASと定義し、RASにて埼玉医科大学病院歯科・口腔外科に通院中の患者およびその家族(被験者)。②対象は問診等を参考にしてRAS罹患者が複数存在しかつ非罹患者も存在する家系であることが望ましいが、患者本人以外、被験者にRAS罹患者がいなくても構わない。③対象家系内では患者本人を含めた核家族が形成できる構成でサンプル採取が可能な家系。 収集したサンプルは、4℃にて一時的に冷蔵保存した上で、可及的速やかにDNA抽出をおこなった。DNA抽出には、QIAampDNA抽出キットを使用した。抽出したDNAサンプルは、個人情報管理責任者(補助者)により、新たなサンプル番号が付与され、収集時のサンプル番号との対応表を個人情報管理責任者(補助者)が管理することにより、サンプル提供者のプライバシーを保護することが図られた。 本年度に内にDNA抽出に至ったサンプル数は44である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2年間のサンプル収集期間で目標の50家系には到達しなかったが、統計的な解析可能なサンプル数の確保はできた。
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Strategy for Future Research Activity |
サンプル収集は一時中断し、これまでに収集したサンプルのHLAタイピングを行い解析に進む。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
HLAタイピングに伴う試薬および解析に伴う経費にて研究費のほとんどを使用予定。また、研究成果をまとめ成果発表を行うためのこりの研究費を使用する。
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