2013 Fiscal Year Annual Research Report
海洋生物由来生理活性物質の探索と口腔癌幹細胞をターゲットとした分子標的薬への応用
Project/Area Number |
23592962
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
吉岡 幸男 広島大学, 医歯薬保健学研究院(歯), 助教 (20335665)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 哲治 広島大学, 医歯薬保健学研究院(歯), 教授 (00169153)
小鹿 一 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (50152492)
林堂 安貴 広島大学, 大学病院, 講師 (70243251)
新谷 智章 広島大学, 大学病院, 助教 (90403518)
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Keywords | 海洋生物 / 生理活性物質 / 抗腫瘍効果 / 口腔癌 / 癌幹細胞 |
Research Abstract |
本年度は口腔扁平上皮癌細胞からCD133を指標に口腔癌幹細胞を分離する実験を主に行った.各細胞株からのCD133陽性細胞の分離はIndirect CD133 MicroBead Kit (Miltenyi) を用いた。増殖飽和状態の各細胞をTrypsin/EDTAで分散後,単一細胞とし,running bufferに浮遊させた.細胞浮遊液に10倍希釈になるようにビオチン化マウス抗ヒトCD133抗体を加え,氷上で10分間反応させた.遠心後細胞を回収しrunning bufferに浮遊させ,5倍希釈になるようにマグネティックビーズ付き抗ビオチン抗体を加え,氷上で15分反応させた.遠心後細胞を回収し,running bufferに浮遊させ,AUTO MACS (Miltenyi) にて細胞を分離した.すなわち,磁気カラムを用いて、まずCD133陽性細胞をカラムに吸着させ,磁気カラムに吸着しない溶出画分をCD133陰性細胞とし,カラムから磁石を取り除いた後に溶出した画分をCD133陽性細胞とした.各口腔扁平上皮癌細胞における分離直後のCD133陽性細胞の比率は0.5%であった.各口腔扁平上皮癌細胞株由来CD133陽性細胞および陰性細胞の細胞形態および増殖能を比較検討した結果,いずれの細胞株においても, CD133陽性細胞の増殖能は陰性細胞や親細胞と比較して低下していた. 本年度に海洋生物より抽出した由来生理活性物質のうち活性の高い物質の構造解析を行い,同定を行ったが,全て既知の物質であった.引き続き,新規の生理活性物質の探索を継続している.
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Research Products
(5 results)