2013 Fiscal Year Annual Research Report
骨伝導性と破骨細胞吸収性を併せ持つ高機能型GBR複合膜の開発
Project/Area Number |
23592993
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
武知 正晃 広島大学, 医歯薬保健学研究院(歯), 准教授 (00304535)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鎌田 伸之 広島大学, 医歯薬保健学研究院(歯), 教授 (70242211)
太田 耕司 広島大学, 大学病院, 助教 (20335681)
中川 貴之 広島大学, 大学病院, 病院助教 (30456230)
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Keywords | 骨造成 / 複合膜 / インプラント / オッセオインテグレーション |
Research Abstract |
FGF-2含有PLGA/ CO3Ap複合膜による骨組織修復能力の実験動物を用いた短期評価を行った。ラット脛骨に骨欠損を形成し、同骨欠損部をFGF-2含有PLGA/ CO3Ap複合膜で覆い固定した。コントロールとしては、FGF-2で修飾されていないPLGA/ CO3Ap複合膜設置群および膜を設置しない群とした。術後、経時的に当該部位を周囲組織と一塊にして摘出し、脱灰、非脱灰組織切片を作製し、組織学的にPLGA/ CO3Ap複合膜の生体親和性について検討した。また、骨伝導能および骨置換速度の評価と定量的に新生骨量について測定した。その結果、FGF-2含有PLGA/ CO3Ap複合膜群は両コントロール群と比較してどの観察期間においても骨形成が良好であった。また骨伝導能、骨置換速度においてもFGF-2含有PLGA/ CO3Ap複合膜は早期に優れた結果を示した。さらに,脱灰標本からFGF-2含有PLGA/ CO3Ap複合膜修飾の有無によるALP、オステオカルシン、BSP、オステオポンチンmRNAの発現量の違いをin situハイブリダイゼーション法にて検討した結果、FGF-2含有PLGA/ CO3Ap複合膜群はすべてのmRNAの発現量において高かった。 続いてFGF-2含有PLGA/ CO3Ap複合膜による骨造生とインプラント植立実験を行った。ウサギ脛骨に骨欠損を作成後、純チタンインプラントを植立した。欠損部周囲の自家骨を採取し骨欠損部に骨造生を行い、その上にFGF-2含有PLGA/ CO3Ap複合膜を設置した。その後インプラント周囲の骨の状態について、経時的に非脱灰組織切片を作製後、組織学的検討を行った。その結果、FGF-2含有PLGA/ CO3Ap複合膜による骨造生した群はコントロール群と比較して、良好なオッセオインテグレーションを認め、新生骨量も有意に高かった。
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