2014 Fiscal Year Annual Research Report
骨置換可能な多孔性炭酸含有アパタイトによる組織工学の確立
Project/Area Number |
23593006
|
Research Institution | Asahi University |
Principal Investigator |
笠井 唯克 朝日大学, 歯学部, 准教授 (30319123)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土井 豊 朝日大学, 歯学部, その他 (40116067)
式守 道夫 朝日大学, 歯学部, 教授 (70154193)
|
Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
|
Keywords | 生体材料 / 再生医学 / 細胞・組織 / 炭酸含有アパタイト |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題の初年度である平成23 年度は「実験1 高気孔率多孔体骨補填材の作成」を、Step 1「炭酸含有アパタイトの合成」、Step 2「炭酸含有アパタイト高気孔率多孔体の作成」の順に行った。Step 1では、焼結材料としての炭酸含有アパタイトを湿式合成する予定であったが、非焼結の手法で多孔体を作製すべく、新たに炭酸含有アパタイトの前駆物質である第二リン酸カルシウム二水塩に着目してその炭酸含有アパタイトへの相移行について検討し、焼結操作に伴う吸収性の低下を招くことなく、組織内吸収性を高める試みを行い、Step 2「多孔体の作製」では、新たな手法を模索し、炭酸含有アパタイト多孔体を試作することに成功した。 本課題の2年目である平成24年度はStep 2「炭酸含有アパタイト高気孔率多孔体の作成」の試作に続き、非焼結炭酸含有アパタイト多孔体を量産する予定であったが、試料の強度が十分でないことが判明したため、試作をくり返し行った。また、試作した多孔体のブロックをマイクロCTにかけて内部の構造と立体構造を調べ、気孔の連続性を確認した。 本課題の3年目である平成25年度は「実験3 In vivoにおける骨補填材・骨髄培養細胞ハイブリッド体の骨形成能の検索」を開始した。Step 3 ラット (雄性7週齢)から大腿骨を摘出、骨髄細胞を採取し、Step 5高気孔率骨補填材多孔体ブロックと骨髄細胞ハイブリッド体を作成し MEM(10 -8Mデキサメタゾン添加)にて培養し、Step 8ラット背部皮下にハイブリッド体を埋入した。 期間延長申請・承認された本課題の4年目である平成26年度はStep 9、10「埋入したハイブリッド体の摘出と組織学的観察」を行った。骨形成の確認と炭酸含有アパタイトの吸収状態を確認し、成果の一部を平成26年度(社)日本歯科理工学会中部地方会夏期セミナー(会場:岐阜市)にて発表した。
|