2012 Fiscal Year Research-status Report
歯周炎による老化促進の可能性と老化制御因子による新規歯周治療の開発
Project/Area Number |
23593069
|
Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
長澤 敏行 北海道医療大学, 歯学部, 准教授 (90262203)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻 昌宏 北海道医療大学, 公私立大学の部局等, 教授 (70364271)
|
Keywords | 歯周病 / 老化 / 糖尿病 |
Research Abstract |
歯周炎は糖尿病や心臓血管系疾患と同様に老化に伴い有病率が上昇し、成人が歯を失う主因となっている疾患である。多くの場合は中高年で歯周炎を発症するため、糖尿病や心臓血管系疾患を併発している場合もあり、歯周炎とこれらの全身疾患の関係に着いて注目が集まっている。内科に通院している生活習慣病患者に対して歯周組織検査および歯周病原細菌の量および細菌に対する血清抗体検査を行い、歯周組織の状態と高感度CRP、HbA1cなどの関係を検討した。その結果、歯周炎患者のHbA1cの値にP.gingivalisに対する血清抗体価の値が優位に相関することが示唆された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまでに歯周病と老化の関係に関して、歯周病患者とメタボリックシンドローム患者を対象として様々な角度から検討を加えてきた。その結果として、歯周炎症が全身の健康状態に明らかに影響を与えること、とりわけ特定の歯周病原細菌に関してはその影響が大きいことなどが明らかになってきた。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は研究計画に従い、特に歯周病が老化に与える経路について詳細に検討していく。研究の過程の中で、とりわけA.actinomycetemcomitans菌が全身に与える影響について、数多くの知見が得られてきた。今後はこの細菌と宿主の間の関係を重要な軸として研究を推進していく予定である。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度はこれまでの臨床研究の成果をまとめると。また、これまでに研究過程で明らかとなってきた宿主とA.actinomycetemcomitans菌の間に認められる共生関係とその破綻についてさらに詳細に検討するた。そのために細菌の遺伝子解析なども行っていく予定である。
|
Research Products
(7 results)
-
-
[Journal Article] Modulation of wnt5a expression by periodontopathic bacteria.2012
Author(s)
Nanbara H, Wara-Aswapati N, Nagasawa T, Yoshida Y, Yashiro R, Bando Y, Kobayashi H, Khongcharoensuk J, Hormdee D, Pitiphat W, Boch JA, Izumi Y.
-
Journal Title
PLoS One.
Volume: 7
Pages: e34434
DOI
Peer Reviewed
-
-
-
-
-