2013 Fiscal Year Annual Research Report
機能的近赤外線スペクトロスコピーと筋電図を用いた摂食嚥下時の脳機能解析法の確立
Project/Area Number |
23593080
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
井上 農夫男 北海道大学, -, 名誉教授 (20091415)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柏崎 晴彦 北海道大学, 大学病院, 講師 (10344516)
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Keywords | 歯学 / 老化 / リハビリテーション |
Research Abstract |
嚥下運動は,ヒトが経口摂取する限り必須の運動である。嚥下に関与する大脳機能については,一定の知見が得られていない。近年, 新たな脳機能評価として機能的近赤外線スペクトロスコピー装置(functional near-infrared spectroscopy:fNIRS)が注目されている が,咀嚼筋の血流変化も拾ってしまうという欠点がある。そこで本研究では,健常者・健常高齢者・嚥下障害患者を対象とし,咀嚼嚥 下関連動作時のfNIRSによる脳血流測定に加え,咀嚼筋を筋電図でモニタリングすることでNIRS信号と対比し,高齢者や嚥下障害患者 における正確な摂食・嚥下運動時の脳機能解析法を確立することを目的とする。初年度は健常者を対象とし,基礎データ収集および脳 機能解析法の確立を主たる目標とした。咀嚼嚥下関連動作時のfNIRSによる脳血流測定に加え,咀嚼筋を筋電図でモニタリングすることでNIRS信号と対比し,咀嚼運動アーチファクトの補正を考慮した脳機能解析方法を確立した。健常ボランティア(本学学生および職 員)10人を対象とした。被験者はfNIRSの頭頂様ファイバホルダを装着し,背もたれ付きの椅子に座位をとった。対象となる被験者の 頭部に帽子状のファイバーホールドシステムを装着した。側頭部,咬筋部,およびオトガイ部に筋電図電極またを装着し,パソコン上で嚥下運動,咀嚼筋筋電図のモニタリングを行った。数種類の摂食・嚥下関連動作(咀嚼運動,随意嚥下運動,反射嚥下運動)をさせ,脳血流測定を行った。今年度は,高齢患者5人を対象に測定してところ,水嚥下により一次運動野・感覚野の外側部が賦活されることがわかった。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Factors associated with dry mouth in dependent Japanese elderly.2014
Author(s)
Kakudate N, Muramatsu T, Endoh M, Satomura K, Koseki T, Sato Y, Ito K, Ogasawara T, Nakamura S, Kishimoto E, Kashiwazaki H, Yamashita Y, Uchiyama K, Nishihara T, Kiyohara Y, Kakinoki Y.
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Journal Title
Gerodontolog
Volume: 31
Pages: 11-18
DOI
Peer Reviewed
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