2013 Fiscal Year Annual Research Report
新規生体材料チタン酸Caを用いた抗菌作用付与歯質コーティング法の開発
Project/Area Number |
23593088
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
岸本 悦央 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (20091316)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉村 亮 日本大学, 歯学部, 助教 (00403494)
高木 慎 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (40116471)
長塚 仁 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (70237535)
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Keywords | 生体材料 / チタン酸 / 抗菌 / 齲蝕 / 歯周病 |
Research Abstract |
齲蝕および歯周病両疾患予防の原理は耐酸性物質のコーティング、石灰化能及び殺菌性の付与である。本研究では、新規コーティング材CaTiO3-Cナノ粒子を用いた歯質コーティングによる、新たな齲蝕・歯周病予防法の開発を行う。 昨年度までは、改良アルコキシド法により作製したCaTiO3-Cナノ粒子を用い、テトラサイクリン(TC)及び塩化セチルピリジニウム(CPC)による抗菌性の付与を行い、齲蝕、歯周病原因菌に対する抗菌性について検討し良好な結果を得た。今年度はCaTiO3-Cナノ粒子を歯質表面にコーティングしその効果について検討を行った。 各抗菌剤とCaTiO3-Cナノ粒子混合液をボンディング剤と混合しコーティング液とした。ボンディング剤にはアブソリュート2(デンツプライ三金)を用いた。10x10x2mmに分割した抜去歯牙表面にコーティング液を二度塗布しエアー乾燥後光照射を行った。 BHI培地に齲蝕原因菌および歯周病原因菌の6菌種を10000個接種し、歯質コーティングを行った歯牙小片を培地中に浸漬した。37 °Cで9時間培養後、濁度 (600nm)を測定し、コントロールと比較して増殖率を求めた。結果、TC、CPCともに齲蝕原因菌および歯周病原因菌に対して抗菌活性を示した。 以上のことから、CaTiO3-Cナノ粒子を用いた歯質コーティングは齲蝕および歯周病予防法への応用が期待できるものであると考えられた。
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Research Products
(2 results)