2013 Fiscal Year Annual Research Report
抗がん剤化学療法中及び治療後の看護における曝露防止に関する研究
Project/Area Number |
23593123
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
石井 範子 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10222944)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 真紀子 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40289765)
長谷部 真木子 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60241676)
工藤 由紀子 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20323157)
杉山 令子 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80312718)
菊地 由紀子 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40331285)
長岡 真希子 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40333942)
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Keywords | 抗がん剤 / 職業性曝露 / 看護師 / 化学療法中 / 化学療法後 / 曝露防止 / 防護具 |
Research Abstract |
1.看護師のための抗がん薬取り扱いマニュアル第2版の発行 前々年度(23年度)に実施した全国の病院を対象にした抗がん剤曝露の実施状況に関する調査結果や、前年度(24年度)に視察した米国の病院で行われている抗がん剤曝露防止策を初版に加筆し、「看護師のための抗がん薬取り扱いマニュアル第2版(ゆう書房)」を発行した. 2.病院訪問による医療現場の曝露対策の把握 1)日本国内の病院で実施されている抗がん剤曝露対策の状況を把握するとともに、化学療法認定看護師が抱える困難さを知るために、日本国内でも比較的曝露対策を実施していると考えられる病院2箇所を訪問した.外来化学療法室や薬剤部を見学し、抗がん剤の混合調製は薬剤部での実施にほぼ切り替わり、各病院独自の看護師用抗がん剤取り扱いガイドラインを作成し、活用を推進していることが明らかになった.2)化学療法認定看護師が抗がん剤曝露対策を推進する上で困難さを感じていることは下記の通りであった.①抗がん剤の錠剤を経管栄養チューブから投与する際の曝露対策が不十分である.②家族の曝露防止のための指導が患者・家族に円滑にできていない.3)病院内の化学療法に関係する病室や作業場所の抗がん剤付着を検討するための拭き取り調査(サンプルシート法)が、いずれの病院でも薬剤師が中心になって行われており、環境の抗がん剤曝露についてエビデンスを明らかにしようとしていることがわかった.4)研究代表者らが検討している曝露防止策の現場への適合性について、認定看護師の意見を聞き、概ね適用できるものであることがわかった. 3.抗がん剤曝露の実施状況に関する調査結果の学会発表 23年度に実施した全国の病院の看護師を対象とした調査の結果から、「がん化学療法中及び治療後の患者の排泄の援助における防護具の活用」について、一般社団法人日本看護研究学会第39回学術集会において発表した.
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Research Products
(4 results)