2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23593133
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
西村 ユミ 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 教授 (00257271)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 泰樹 東海大学, 総合教育センター, 准教授 (00338740)
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Keywords | 協働実践 / 看護場面 / 救命救急センター / 現象学 / エスノメソドロジー / 看護管理 |
Research Abstract |
H25年度は、H23年度、H24年度に引き続き、総合病院において2週間のフィールドワーク、及び複数回の個別インタビューを行った。フィールドワークは、病院の全ての病棟が注意を向ける救命救急センター病棟、及び救命救急センター外来において実施した。調査参加者は、了解の得られた師長1名、係長1名、看護師約30名であった。具体的には、看護師の実践への伴走、ビデオカメラによる看護管理室の録画、ICレコーダーによる看護管理室の会話の録音、看護師個々人への非公式の非構造化インタビューを行った。公式の個別インタビューは、副看護部長、急性期病棟の係長などに行った。 調査によって得られた情報は、その全てを逐語記録に起こし、フィールドノーツと併せて、看護師たちの協働実践の成り立ちを分析した。 分析結果は、師長の方針と病棟の協働実践、新人看護師が病棟の看護師になること、協働実践としての緩和ケアと痛みの研究等々として、第39回日本保健医療社会学会、第45回日本医学教育学会大会、2013 IIEMCA Conference、第23回日本保健科学学会、19th Qualitative Health Research Conferenceにおいて口頭発表した。また、『現代思想』等にて論文を発表した。 H23年度からの一連の研究において、総合病院の看護は、救命救急センター病棟のベッドの空き具合に関心を向けつつ、看護部、病棟の管理の実践をその支えとして、一人ひとりの患者へのケアが成り立つという、重層的な構造が明らかになった。
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Research Products
(6 results)