2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23593136
|
Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
深田 美香 鳥取大学, 医学部, 教授 (10218894)
|
Keywords | 睡眠 / 音楽 / 芳香 |
Research Abstract |
平成23年度に引き続き、睡眠の質評価方法を検討するために、種々の睡眠評価法について比較検討を行った。 睡眠障害の自覚がある成人男女6名を対象に、睡眠の質についての評価を14日間連続して実施した。評価方法は、①睡眠中の3軸加速度、脈波測定(東芝体動計NEM-T1、アイティシー株式会社製)によるレム睡眠とノンレム睡眠の周期、②体動感知(SleepDesign HSL-101、オムロン社製)、③睡眠日誌(眠りの状態と起床時の気分についての主観的評価)、④OSA睡眠評価票MA版による睡眠感についての主観的評価の4種類とした。以上の結果をもとに、睡眠評価の精度を検討した。 OSA睡眠評価票MA版による総合的な睡眠の質についての主観的評価ともっともよく睡眠の質評価が一致していた方法は3軸加速度と脈波を用いた体動計NEM-T1であった。体動感知による方法についても主観的評価とよく一致していた。 睡眠日誌は、連続した睡眠、覚醒の変化が一覧できる利点があり、OSA睡眠評価表MA版と合わせて、使用することでより詳細な睡眠解析に役立てることができる。客観的な評価方法としては、測定の簡便性としては、3軸加速度、脈波測定機器が有効であると考えられる。 臨床試験の準備として、音楽と芳香の種類の選定、音楽聴取、芳香拡散方法検討のため、基礎データの採取を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究協力者数が計画より少なかったが、ほぼ、予定通りに進んでいる。睡眠状態の評価方法の検討に時間を要し、睡眠障害改善のための芳香や音楽を選定するための基礎データの取得は行えたが、データ分析と方法の決定は平成25年度の課題となった。
|
Strategy for Future Research Activity |
芳香吸入、音楽聴取による睡眠の質への影響を明らかにする。 睡眠障害の自覚がある成人男女20名を対象に、精油、あるいは音楽の使用による睡眠の質の変化を評価する。①コントロール期間(1週間)普段の状態での睡眠状態の測定 ②芳香吸入、あるいは音楽聴取期間(1週間)1種類の芳香吸入、あるいは音楽を聴取し睡眠状態の測定、③ウオッシュアウト期間(1週間)芳香のない状態、音楽聴取をしない状態での睡眠状態の測定を行う。 睡眠の質評価は①睡眠中の3軸加速度、脈波測定(東芝体動計NEM-T1、アイティシー株式会社製)によるレム睡眠とノンレム睡眠の周期、②体動感知(SleepDesign、オムロン社製)、③睡眠日誌(眠りの状態と起床時の気分についての主観的評 価)、④OSA睡眠評価票MA版による睡眠感についての主観的評価により行う。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度は研究協力者の募集が計画より少なくなったため、謝金使用と物品費の支出、研究成果発表の旅費の支出が当初計画より少なくなった。平成25年度は研究協力謝金予算を10万から20万に、旅費を10万から20万に変更し、研究遂行を行う。また、睡眠計を追加購入し、同時にデータ収集可能な人数を増やして実施する。
|