2013 Fiscal Year Annual Research Report
災害看護に取り組む看護師支援に関するアクションリサーチ
Project/Area Number |
23593144
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Research Institution | Sapporo City University |
Principal Investigator |
太田 晴美 札幌市立大学, 看護学部, 講師 (90433135)
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Keywords | 災害看護 / アクションリサーチ / ネットワーク |
Research Abstract |
本研究の目的は、前年度に引き続き災害看護に興味を持っている看護師に研究協働者として参加してもらい、日常看護とのつながりを意識できる実行可能で具体的な災害看護教育(訓練)プランを策定・提示する。災害看護に携わる看護師ネットワークを形成し、災害看護教育(訓練)を複数回行ない、研究協働者自身の変化と相互支援の有益性を明らかにする(H23-25年度)ことである。 H25年度は、ワークショップ(以下WS)を5回(通算16回)開催した。また、これまでに策定した研修プログラム目的・目標に合わせ臨床看護師へ教育していくための具体的方策としてプレ研修を重ねた①エマルゴトレーニング(災害訓練)で災害看護教育参加者全員が同一の災害疑似体験を行う②災害疑似体験時に感じた状況や必要なスキルと抽出したスキルは日常看護で養うことができないかをグループワークを行うという教育プランを北海道内の看護師20名を対象に実践した。 WS以外の活動として、1.公募の教育(訓練)看護師・保健師・看護教員にエマルゴトレーニングシステムを利用したシミュレーションとグループワークを開催(北海道内)。2. 北海道看護協会支部研修ファシリテーター(苫小牧・札幌)。3.看護管理者研修(稚内)。4.災害訓練へ模擬患者、ムラージュ、演技指導、評価等として参加協力。5.院内並びに関連機関への災害研修(釧路)など、互いに連携協力し継続的に活動することができた。 研究協働者はWS等を通して、平時からの顔の見える関係(ネットワークの重要性)と地域の仲間作りが重要であると認識できた。 これらの研究活動は北海道災害看護支援コミュニケーション『EZO看』として今後も継続することが決定し、道内各地で施設の垣根を越えて互いに支援し合う体制の基盤ができた。『EZO看』の活動は、今後より多くの施設・看護師への人財教育(訓練)が可能になることが示唆された。
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