2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23593148
|
Research Institution | Miyagi University |
Principal Investigator |
佐藤 ゆか (大須賀 ゆか) 宮城大学, 看護学部, 准教授 (70363736)
|
Keywords | 感染管理 / 感染管理担当看護師 / 感染予防院内研修 |
Research Abstract |
平成24年度に実施した調査結果と文献検討をもとに、平成25年度では、東北6県512病院の感染管理担当看護師を対象に、質問紙調査を実施した。調査は、認定看護師や専門看護師などの感染管理の専門的教育を受けていない感染管理担当看護師が感染予防院内教育を展開する上で担っている役割とその遂行状況、役割遂上の困難感、必要と感じている支援内容をあきらかにし、感染管理教育プログラムの開発のための基礎資料とすることを目的とした。 質問紙の回収数(回収率)は、215(42.0%)であった。対象者が所属する病院は、9割近くが300床未満の病院であり、全病院でICCあるいはICTが設置されていた。対象者の看護師経験年数は平均27.6年、感染管理経験年数は平均5.8年であった。対象者の8割以上は管理職であり、対象者のほとんどは、他の業務と兼任で感染管理活動を展開していた。7割以上の対象者は、主に新採用者研修と全職員対象研修を担当しており、部門別研修を担当している対象者は、5割程度あった。研修は、対象者自身が中心となって展開していることがうかがわれ、主要な教育内容は、手指衛生・個人防護具の着脱・呼吸器衛生/咳エチケットであった。研修の展開においては、目標設定や評価が十分に行われていないことがうかがわれた。対象者が困難と感じる項目として、集合研修・部門別研修の展開、対象者のレディネス把握や教材の検討、受講者への確かな知識と技術の提供、研修の評価、自己のモチベーションの維持などがあげられた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
東日本大震災による被害により、平成23年度に実施予定であった調査を見合わせたため、研究の実施状況は、全体的に遅れている。感染管理認定看護師や専門看護師などが不在の病院における感染予防に関する研修の現状と、研修を展開する上での困難感や課題の概要があきらかになったため、現在、感染管理認定看護師や専門看護師などが不在の病院における感染予防に関する研修プログラムを開発中である。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は、認定看護師や専門看護師などの感染管理の専門的教育を受けていない感染管理担当看護師が自施設で展開可能な研修プログラムを開発し、臨床での導入を行う。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度に予定していた教育プログラムの開発が遅れているため。 平成26年度は、25年度に引き続き、主に教育プログラムの教材や教材作成に必要な物品の国乳、人件費等に研究費を使用する。
|
Research Products
(1 results)