2012 Fiscal Year Research-status Report
看護アセスメント能力の向上をめざす育成プログラムの構築とその評価
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23593165
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Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
曽田 陽子 愛知県立大学, 看護学部, 准教授 (80405224)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大島 弓子 京都橘大学, 看護学部, 教授 (50289758)
小松 万喜子 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (50170163)
佐藤 美紀 愛知県立大学, 看護学部, 講師 (10315913)
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Keywords | アセスメント / 看護過程 / 看護継続教育 / 看護学 |
Research Abstract |
研究目的である「クリティカルシンキングによるアセスメントの論理的思考過程を可視化し、的確なアセスメント能力を育成するための効果的なプログラムを構築・実施し、その効果を検証する」ために、平成24年度はプログラム案を作成し試行した。これは、前年度の看護部門へのインタビューや院内研修の視察および了解を得て院内研修の一部に参画した経験、文献検討、研究者間の討議を踏まえて作成した試案である。このプログラムの実施にあたり研究倫理審査を受け、病院に対して研究協力依頼を行った。1施設から研究協力の承諾が得られ、協力施設側と研究者の実施可能時期の調整を行い、平成25年1月からプログラムの実施を開始した。研究協力の同意が得られた看護師33名を「事例課題1→事例課題1の自己評価→研修→事例課題2→事例課題2の自己評価」を行う群と、「事例課題1→事例課題1の自己評価→事例課題2→事例課題2の自己評価→研修」を行う群に分けて実施した。その結果、事例課題1の時点では両群ともに自らが挙げた看護診断名、診断指標、関連因子/危険因子、目標、介入に「あまり自信がない」と答える人が多いこと、研修を受けた後に事例課題2に取り組んだ群の自己評価の方が若干高いこと、定義が曖昧なままや診断指標を十分に吟味しないまま看護診断する傾向などがみられているが、今後詳細な分析を行う予定である。さらに、研究協力施設の看護部門の教育担当責任者に対してインタビューを行い、プログラムの効果に関するデータを収集する予定である。また、他の施設にも研究協力依頼を行い、対象者数を増やす予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
前年度までの研究成果の発表や、プログラムの試案作成と研究倫理審査の承認、病院の研究協力の承諾を得るところまではほぼ予定どおりに実施できた。しかし、研究対象者が交替勤務を行う看護師であるため、課題に取り組む期間を2週間程度と長く設定する必要があったこと、病院の年間スケジュールの中でプログラムが実施できる時期と研究者らの実施可能時期を調整することに時間を要した。その結果プログラムの開始が予定より遅れ、平成24年度終盤にずれ込み、現在も継続中である。また、研究実施に承諾が得られた病院内において、研究参加に同意が得られた看護師数が見込みよりも少なかったため、対象数を増やす必要性が生じている。早急に新たな研究協力施設を獲得してプログラムを実施、評価する必要があるため、当初の予定よりやや遅れていると評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
現在進行中のプログラムを計画どおりに進め評価する。さらに、データ数を確保するために、新たな研究協力施設を早急に獲得して同プログラムを実施する。しかし、先の研究対象施設のときのように、プログラム実施時期の調整に難航することが考えられるので、研究者はできるだけ施設の意向に沿えるよう研究時間の確保に努める。 プログラムの実施途上で得られた結果は速やかにデータ化するよう努力する。ただしそれで対応できない場合は、適宜研究補助者を求めて効率をあげるなどの工夫をしていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度研究費に未使用金が生じた為、平成25年度研究費と併せ、下記の使用を計画している。 進行中のプログラムにおいては、研究対象者に対して結果をフィードバックするための送付代や事務経費、および協力施設の看護部門の教育担当者へのインタビューを予定しているので、その旅費が必要となる。また、新たな研究協力施設を獲得し、プログラムを実施するためには、先のプログラム実施に要した経費と同様に旅費等の経費が必要となる。 平成24年度までの成果についての発表や学会に参加し、研究についての示唆や新たな情報を得る必要があるため、その参加費用等が必要となる。 データ入力等に研究補助者の雇用を考えているため、その費用が必要となる。
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