2013 Fiscal Year Annual Research Report
看護アセスメント能力の向上をめざす育成プログラムの構築とその評価
Project/Area Number |
23593165
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Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
曽田 陽子 愛知県立大学, 看護学部, 准教授 (80405224)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大島 弓子 京都橘大学, 看護学部, 教授 (50289758)
小松 万喜子 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (50170163)
佐藤 美紀 愛知県立大学, 看護学部, 講師 (10315913)
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Keywords | 看護アセスメント / 看護過程 / 看護継続教育 / 看護学 |
Research Abstract |
本研究の目的は看護アセスメント能力を育成する研修プログラムの作成、およびその有効性と課題を検討することである。昨年度は中堅看護師を対象にしてプログラムを実施した。研究計画段階では対象を新卒看護師と考えていたが、臨床側から中堅を対象にという要望があったことと、プログラムの有効性を判断する上で対象を変更しても支障はないと判断したことから、臨床側の要望に沿った対象に対してプログラムを実施した。そして、プログラムの前後において使用したアセスメント課題よりデータ収集した。 本年度はこのアセスメント課題の記述(データ)を分析するため、評価基準を策定して評価と分析を行った。その結果、臨床看護師のアセスメントの傾向として、必要な情報には着目でき問題に気づけるが、診断指標、関連/危険因子をNANDA-Iなどの抽象度の高い用語を使って記述する傾向があること、看護介入の優先度を考える上で重要となる今後の予測や看護の方向性に関する検討は、研修会後であっても十分に記述されているとは言えず、引き続き分析を重ね効果的な研修内容や方法を探る必要性があると考えられた。また対象者による自己評価の記述をみると、アセスメントを論理的・多角的に記述することへの困難感はあまり軽減していなかった。さらに、対象施設の看護部教育担当責任者に面談を行い、プログラムの成果と課題を検討した結果、本プログラムで行った研修とアセスメント課題に対する個別のフィードバックは対象者に好評であった。また、本プログラムを継続的に行いたいという希望や、対象者を中堅以外にも拡げて欲しい等の希望があった。 今後は、研究対象者の研修会参加前後のアセスメントの結果や、看護部教育担当責任者との面談結果をさらに綿密に分析して検討し、プログラムの改善を行うとともに研究成果の公表を行っていく。
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